SONY「Came with me」はバーチャル父親気分のプロモーションサイト、そしてペプシは…

というタイトルでエントリーを書くとソニーの担当者や代理店の担当者は喜ぶのだろうな。
でも、このサイトそうとう力が入っている。

SONY Came with me


画面中央に誕生から結婚までを移すスクリーンがあって、上部には成長時間を示すカウンターが表示される。


これをFLASH上のビデオカメラで録画し、自分だけの「娘の成長コンテンツ」に仕上げ、作品を共有するというかなり入れ子になったコンテンツである。


RECボタンを押すとこんな画面にかわる。


作成した動画はこんな感じでブログなどに簡単に貼り付けることができる。



試しに張ってみた。

ここまでバグもなくつくりこむのは相当に大変だろう。
腕のいいプロダクション&FLASHのクリエイターが関わっているはずだ。

この手のコンテンツは最終段階で実装に携わった人が表にでてこないので残念であるが出来は素晴らしく、担当したクリエイターの苦労が伺える。

ただ、これだけの費用や労力が費やされたプロモーションサイトでも2ヶ月もすればネットの藻屑と消えていく。
それが残念でならない。

昨日のエントリーでも触れたようなウェブデザイン系の本を眺めると綺麗なサイトはたくさんのっているがそのどれもが一瞬で過去の遺物と化す。

どれだけ素敵なカッコいい素晴らしいサイトをつくっても同じである。
広報担当者や代理店の方に提案だがこうしたフレームをつくったら、これを一般向けに汎用性のあるフレームワークとして公開してはどうだろう。Powered by SONYのロゴだけ入れてあれば自由に使ってね、みたいな感じで。利用に関しては利用規約に公序良俗に反する利用はNGの旨を明記しておけばいいだろう。

そうすれば苦労して作成したクリエイターの方々も嬉しいだろうし、数ヶ月で遺物化しなくてすむのではないだろうか。そうしたおおらかさがあった方がダイナミックなコンテンツ世界が開けていくように僕は思う。なんでもかんでもガチガチでやってしまうからプロモーションサイトは「納品→終了」という切り売りで終わってしまうんじゃないだろうか。もっと楽しくできないものかといつも思うのでついつい苦言になってしまった。

話を戻そう。
以前、話題になったペプシの「SPEED MAX」というプロモーションサイト。

このサイトもリリース時は凄まじい反響であったがいまは誰か観る人がいるのだろうか?

そう思って懐かしいサイトにアクセスしてみた。

驚いた。

いまだに地道に似たようなゲームが更新されている。
(更に驚いたことにこのゲームのページへのリンクを張るためのツールが用意されていない!!いいのかこれで???)

ペプシーのゲームサイトである。(このペプシのサイト、ゲームのページにリンクを張ろうとするとURLがコピーできないようになっている。何故こういう伝播を阻害することを平然とやるのか理解に苦しむ)

下記が最新のゲーム。
NEX GAME
http://www.pepsi.co.jp/special/game_extreme.html

せっかくなので最新版をやってみた。
どうやらシューティングゲームのようである。

ん?
んん??
んんんん???
なんだこれ???????????????


とんでもないことになっている。
このゴミ箱をひっくりかえして異様におぞましい形状にしたようなキャラが敵のようである。


どうやらこの敵キャラは同ゲーム内のCGM機能(ユーザーが自分で敵キャラをつくることができる機能)をつかって作成されたものでこうした気持ち悪いキャラが山ほど投稿されている。Youtubeの投稿動画のようにキャラ別の一覧があり、ここにプレイ回数が表示されるという趣向のようだ。

なんともおぞましい。
しかしこんなゲームを公開するとはペプシという企業はチャレンジャーだなあと感心した。