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2003年09月22日
Happy Together
上海まで船でいってみようと思った。
大陸には海から上がってみたい。
調べてみると片道2万円だった。
便は大阪からしかでていない。
本当はそんなことを書こうとしたのではない。
ノートを手にとって、何かを書こうとして…。
そうだ、思い出した。
さっき突然Gentle landの歌詞とメロディーが頭をよぎって、2年前にみた辻人成の復活ステージがプレイバックしたのだった。あのCDは確か中学生の頃に友人の今村君(イモッチ)が貸してくれたのだ。MP3のファイルを探す。
この曲だ。
その日の話題じゃ寂しすぎる
胸をはって歩いたい
Spirits of gentle land
午後は過ぎていく。
みずほ銀行のATMの前でママは現金をおろす。
3歳くらいの少年が「オシッコでるゥ」といった。
振り返ると少年は困ったような笑顔を僕に向けた。
風が少し冷たく、ペースをあげすぎたせいか息を吐くと息苦しかった。
前から自転車が一台こちらに向かってくるのが見えた。
ベビー用の椅子には子供が乗っている。
前に男の子。
後ろには女の子。
3人乗りでママが駆け抜けていく。
制服を着た会社員の女の子が買い物袋を風になびかせて歩いていく。
川の方に目を向けると大きな魚が2度跳ねた。
バシャン、バシャンと空高く舞っていた。
唐突に曲が頭の中で流れ、佃大橋から聖路加へ降りる階段の踊り場から堤防へと飛び降りた。
走り抜けて、かちどき橋が見えるあたりまで来たところで60代の夫婦が前から歩いてくるのが見えた。
前からくる彼らと僕は何気なしに同じように川に目を向けた。
バシャン。
50cmくらいの流線型の影が波間から水面に跳ねた。
大きな水しぶきを上げて2度姿を現し、その魚は川底へと消えていった。
「イルカかな」
愉快そうに夫がいった。妻の声も弾んでいた。
「はじめてみたわ。あんなの。なんて魚かしらね?」
知り合いではないけれど三人の笑顔が交差した。
右足で半分、左足でもう半分。最後の階段を片足で跳び登ると「ゆばと豆腐」の引き売りの女の子と目があった。
風が心地よかった。
投稿者 TKM : 2003年09月22日 17:20
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