2003年11月17日
積極性と行動とプライオリティとネットワーク
先日、矢坂さんといろいろと話をしていて意志決定の話になった。
意志決定といっても難しいことについてではない。
僕はよくパーティやイベントに顔を出すが実はかなり迷った末に行動していることが多い。
そこにいくとどんないいことがあるのか?
いってみたい気もするけど、どこか面倒な感じがもする。でも、なんでだろう?
このようにいくべきかいかざるべきかをかなり迷う。
矢坂さんの場合はどうやってるのかを訪ねてみた。
すると自分のやりたいこと興味あることの場合はまず迷うことなくスパっと動ける、とのことだった。
確かに納得である。
自分も格闘技関係のイベントや友人との酒席だと全く迷うことなく顔を出す。
必然性の有無と強烈な魅力や興味を感じるかどうかがポイントなのだろう。
しかし、ことはそう簡単ではない。
世の中のメディアによって「迷ったら行動してみるべき」とか「積極性が人生を切り開く」というすり込みがされているからだ。スパっと行動できないと、やらない自分は「間違っている」という気持ちがしてくる。
けれども。
そう、けれども。買うべきか買わざるべきか、いくべきかいかざるべきか、と迷ったり悩んだりしつつ僕はこう思った。
自分の中身が変わっていくと情報は勝手に向こうからやってくる。
積極性という名目でガツガツと行動することは目的ではない。
ネットワークも手段であって目的ではない。
「経済学は手段であって目的ではないんです。いいですか。いつのまにかこの部分がすり替わってしまうんです。忘れないでくださいね。目的と手段。そこが注意が必要なんです。」
大学1年生の時に受けた経済学の授業で竹中平蔵先生が授業でいった一言である。
例えば竹中先生だが彼は大臣になるために大学教授をやっていたわけではない。エコノミストとして経済の研究をやっていたのだ。ガツガツとネットワーク構築にいそしんでいたわけではない。結果として大臣をやっているだけだ。
石井先生。
石井先生も興味のおもむくままに情報社会を見つめる視点を模索し続けている。結果として様々な役職が後からついてきているのであってそれが目的であったわけではない。石井先生から学ぶべきはその視点とスタンス・距離感。人との接し方である。あのモードを学べれば物事はスムーズに流れていく。
というわけで僕が思っているのはこういうことだ。
積極性は重要だがそれは無理のある積極性であってはいけない。
考えることなく行動するスムーズな積極性でなければならない。
かといって無駄を省けというわけでもない。
勇気を出せ、というようなものいいは詭弁である。
単なるアジテーションに過ぎない。
本当に必要なこと、本当にやりたいことに直面した時、人は何も考えない。
そうしたスムーズな積極性に基づく行動によってのみ人のネットワークは機能する。
簡単にいってしまうと常に物事や自己をよくしていきたい、という気持ちが大切で積極性や関係性・ネットワークというものはそこについてくる。アクティブに動き回ること自体は目的ではないのだ。
更に付け加えると忙しそうにしている自分に酔っているだけというケースって多くないだろうか?
理想的なのは自由奔放に悠々としながら関係性が能動的にダイナミックに躍動している状態だ。
悠々というのが重要である。
関係ないが僕が嫌いな言葉は「忙しくて出来ない」である。
忙しくてできないということはありえなく、全ては行動のプライオリティの問題だ。
++++++
なんとなく1101.comを数ヶ月ぶりにみた。
元気について書かれたこのコラムを発見した。
なんとなく似ているテーマだと思った。
1101.comにもトラックバックとかコメント機能ってあったら楽しいと思う。
投稿者 TKM : 2003年11月17日 15:21
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コメント
「自分の中身が変わっていくと情報は勝手に向こうからやってくる。」にすごく同感。
ふだんは割と友達付き合い悪かったのに、幹事の案内がきたときにふと「いってみよ」と思いました。「マルがいるから出来ないや」とか「今忙しいもんね」とそのときは思わなかった。なんかね、「小さいことでも私で出来ることがありそう」って気分がしたのです。でそれから今まで、自分では変わってない気がするのに人も情報も向こうからきてくれるのよねー。
何をしたいのか、どうなりたいのか、何が一番自分にとって大切なのか、がわかっていれば「忙しくてできない」と人に言うことはないと思う。物理的に時間が足りなくて自分自身に対して「あちゃー・・・時間足りないよ」と言うことはあってもね。それは「出来ない」のではなく、目標や計画の立て方が甘かったり間違っていたりするときがおうおうにしてあるのではないでしょうか。
「これやりたい」っていう勘をいつも働かせていることは大事。
投稿者 志乃 : 2003年11月18日 13:26
幹事会の招集がかかったときに来た人。そしてその後で「じゃあ、やってみようか」と手を挙げた人。なんかやっぱりある感じがするな。あの時、やろうよ、といった人ってあの日はじめてあったのにいまでは10年来の友達な感じがする。
ガツガツした積極性じゃなくて自然な積極性をベースにした関係は心地よく、刺激的。依存や打算ではなく自分や他者の立ち位置を理解した上で相手を尊重した距離感を保てているんだと思う。
コンテクストに応じたベストの関係性の一例ではないだろうか。結局は相手を重んじる、ということになるのかな。
投稿者 かがやとものり : 2003年11月23日 14:49