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2004年03月20日

[今日の出来事] 「人間失格/太宰治」 ~リモコンが停止して呼吸が大きく乱れた朝とブリジット・バルドー~

昨夜は部屋に戻ってから太宰治の「人間失格」を読んだ。
文学が専攻だったのだが全くといってもいいほど文学作品とは縁のない研究をしていたのでこれまで読んだことがなかった。中学生の頃に読もうとしたがですます調が気になって読めなかった。

15年を経て読んでみた。
メインパートである主人公の独白記とそれを説明するもう一人の人物。共に主観で書かれているが全く異なる二つの言葉。視点が交差し、その対比によって全体がキチっとはまる。内容はなよなよした男の独白の体裁をとりながらも鋭利に人間社会の歪みをえぐり出す。読んでいてしばしば慄然とした。そこに自分の影をみつけたような気がしたからだ。

ところで「人間失格」を読んでいる途中。
僕はあまりにも眠くてリラックスチェアーで数分、虚ろに眠った。起きていたのかもしれない。意識は半分あった。iPodをつないだPC用のスピーカーからは矢野顕子の曲が聞こえていた。覚醒と眠りの狭間でうつらうつらしていた。ハッとなる。息苦しかった。ため息とも違う。空気を大きく吸い込もうとするのだが途中でつまってしまう。疲れから来ているのか睡眠不足が原因なのか体調は悪くないのだが呼吸は乱れていた。

Cebitについてのレポートをみて起きたかったので録画しておいたワールドビジネスサテライトを再生しようとした。ところがビデオのリモコンを押しても何も反応がない。電池の異常かと入れ替えてみるが依然、動きはない。叩いてみるが様子は変わらない。壊れたのか?

Gコードの入力にはリモコンが必要なので壊れたとしたら代替のリモコンをビックカメラで探してこなければならない。いろいろ試してみるが全くらちがあかない。あきらめて手動で留守録コールボタンを押し、直接本体の操作ボタンを操作して映像を早送りする。

リモコンをセンサーに押しつけてボタンを押してみるとゼロ~1センチメートルの距離だと再生や停止ボタンが機能した。どちらがイカれてしまったのか皆目検討がつかない。あきらめて「人間失格」の続きを読むことにした。

依然、呼吸は大きくみだれている。
それから少し長めの電話をした。

午前2時過ぎ。
TV画面には大好きだったブリジット・バルドーが出ている。
自分の脳裏にあるのはコートダジュールでジープを運転する彼女の姿。
画面の向こうで年老いた彼女がインタビューに答えていた。

それからアマゾンの研究をした。
このリモコンさえ動けばな。
そう思っていじっていると画面に映像が現れた。
リモコンは唐突に回復した。

僕の呼吸も回復していた。
猛烈にコロナが飲みたくなって外に出た。
近くのサンクスにだけライムリキッド付きのコロナがおいてある。
買い物を終えてドアをあけようとすると30代の男女が入ってくるところだった。
二人は少し酔っているように見えた。
ドアのところで女性に進路をゆずった。
すこしはにかんで彼女は「ありがとうございます」と言いってドアを開いた。
手元が少し怪しいのだろうドアがあきすぎて開け放しになった。
手でどうぞ、と示して彼女が店内に入ったのを見届けてからドアを閉めた。

部屋に帰ってきてiPodの再生キーを押し、メモのつもりで書き始めた。
そろそろ朝6時だ。

投稿者 TKM : 2004年03月20日 06:01

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