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2004年03月22日
[エッセイ] 未来と情報
学生時代に情報社会論の授業で石井先生がこんなことを言われていたことがあった。
「一番大切な情報というのは何だと思いますか。」
何だろうと考えてみるが咄嗟には答えがでない。(僕の場合、思考はその場でパっと思いつくケースよりもノートやPCでテキスト化していく時にドライブする。)
石井先生の答えはシンプルだった。
「できる。できない。これが実はとても大きな情報なんですね。出来ないというのはマイナスに捉えられがちですが。出来ないということが証明されるというのは出来るということと同じくらい重要なんです。」
なるほどなあと思いながら、一拍遅れて。自分だったらどう考えるだろう。出来るか出来ないか。それも確かに重要なのだが少し違和感があった。僕にとって一番重要な情報は「未来」かな、急いでメモした。しかし、未来は理論的には知ることができない。ただ予想するだけである。ミクロの不確定性をそのままマクロに適応するのは間違っているけれど。
世の中を見てて、といってもオレがやってることといえば街を歩いて人をみたり、人と話したりしているだけなのだがそれでも多少は変化や温度くらいはわかるものだ。で、何を感じているかだが。
「未来」の風があんまりないな、と思った。
いったいこの世界でいまというこの時間を生きていて未来というものをイメージしている人はどのくらいいるのだろう?いるとしたらその人たちの未来はいつ頃なのだろう。明日とか来週、半年先、一年先、そのあたりなのだろうか。
10年前をちょっと思い出してみる。
何が一番変わっただろう。
大まかなところでは何もかわっていないがとりあえず待ち合わせの方法は大きくかわった。
携帯電話があれば場所と大まかな時間だけ決めておけばそれで人と待ち合わせることができるようになった。
これは大きな変化の一つだ。
あとは福岡にいく飛行機が劇的に安くなった。
他にはネットの回線が太くなって安くなってPCの性能がバカみたいに上がった。
髪のカラーリングが一般化した。
牛丼が安くなった。(いまは販売中止だが)
他にもいろいろ変わってるはずなんだけれど案外でかい変化はないのかな、と思う。
例えば日曜が無くなった、とか。
月が半分になった、とか。
自転の速度が上がって一日が12時間になった、とか。
そういう変化はない。
だいたいは人間の世界の変化だ。
それも表面的なものが多い。
いきなり「お金」というものが世界から消えてしまう、という人間世界の天地創造な現象は起こっていない。
これから数年で劇的な変化を迎えるものもあればそうでないものもある。
変化といったところでそのくらいのものなんだ、という気持ちで眺めてみるとなんだか物事がよく見えるようになった気がした。
投稿者 TKM : 2004年03月22日 00:38
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