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2004年05月08日

[俄] 世界食い倒れ党、結党宣言

昨日、やまけんから緊急招集がかかり噂の食い倒れ御免状の店にいく。

「同士、ペース配分を忘れるな」

とのやまけんのアドヴァイスに耳を貸すことなくスタートから果敢に攻めるも前菜を終え、一皿目のパスタにさしかかったあたりで暗雲が立ちこめる。

果たして、最後までいけるのだろうか?

二皿目のパスタで不安は徐々に実体化していく。柿安ダイニングの売り場にあるお皿がそのままでてきたかのような怒濤の盛りにクラクラと意識が遠のいた。隣を伺うと人間ブラックホールやまけんが全く衰えないペースでがっついている。ニッと笑顔を向けられた。

気を取り直して皿に向かう。
危ないあぶない。

++++++

今日の食い倒れ御免状は大学の同期のコザワくん(テレ東の「ガイアの夜明け」をつくってる)と同僚のウエちゃん、オレ、やまけんの4人。コザワくんとは少し話しをしたのだが大学でやっていたことの方向性が似ていることがわかった。
政治、情報論、闇の日本、などなど面倒な説明をしなくても話が通じるのがうれしい。

話をしながら自分のいま向かっている方向がレーザー化していないことを痛感する。
キュービタル化は進んでいるがレーザー化があまいので切れ味が鈍っている。
自分でも自覚できるくらいに鈍っている。
最近、やまけんと出会うまで研究室をでていら10年以上、言葉を使っていなかったせいか、思うように言葉がでてこない。頭ではこういうことというイメージがあるのにそれを的確な言葉に置き換えることができない。テキスト化することはできても言葉として発することが難しい。

ん?
発する、はっする、ハッスル。
今日は「ハッスル3」に参戦するのだ。

ハッスル3の舞台監督の方からチケットをいただいてやまけん、オレ、バシ、アラハマ先生と4人の馬鹿野郎どもがハッスルポーズを決めまくる。おそらく小川選手とも至近距離で遭遇することになるだろう。プロレスは遠くからみるのとリングサイドでみるのとでは面白さが全く違う。至近距離であればあるほど妙な熱気、ライブ会場のノリと同種の一体感が意識を高揚させていく。

全然関係ないが先日、Sports Graphic Numberベストセレクションの序文を読んだ。
Numberという雑誌がいかにして生まれたかを編集長が振り返っているのだが沢木耕太郎の一言がポイントになっていたことは知らなかった。いい文章だと思った。

序文を読んでから本文を読むと意味が違ってみえた。

++++++

話を食い倒れ御免状にもどそう。
三皿目のパスタを食べ始めたあたりで口笛をふかんばかりのさわやかさでガツガツと攻め続けるやまけんをみていて思った。これはある種の道である、と。

そう、やまけんは食い倒れを「道」の域まで高めつつある。
食い倒れにかかわる人々、店、客、同伴者、その全てが食い倒れの前に敵意をなくし心を開いていく。
食い倒れは人と人のコミュニケーションを加速させはしないが心を温厚にしてく、緩慢ともいえる緩さで徐々に思考が説けていく。食い倒れ感覚とは胃から脳への非戦指令なのだ、と理解した。

これはもはや一人の趣味の領域を超えている。
ある種の思想、政治思想といってもいい。
だからこそやまけんの周りには愛すべきバカ野郎どもが集うのであろう。
それは忘我の境地。
しかし決してユートピアの幻想ではない。
食い倒れとはアスリートに徹することである。
食い、そして、倒れることなかれ、それが食い倒れの思想である。
故に、己の肉体の鍛錬はかかせない。
現にやまけんは過剰なまでのトレーニング、ライガーなみの肉体をもって自らの食い倒れ道を究めようとしている。この男の知行合一への道に僕は強く惹かれ、そして、思った。

「世界食い倒れ党」

まさに今日、この日、世界食い倒れ党がこの世界に解き放たれたのだ。
党首、やまもとのもとに集いし、バカ野郎どもに目の前の皿を楽しむこと以外の思考は許されない。
それが入党の最低条件であり、食い倒れ道においての闘争は不可能とされる。
現実的にも異常な満腹状態で敵意、悪意、を抱くことはまず不可能である。
人は暇であるからこそ腹を立て、争う。

食い倒れチャレンジ中において暇を感じることは不可能だ。
誰しも食べながら別なことを考える余裕はない。
幸福と悦びへの果て無き自己鍛錬。
それが世界食い倒れ党の思想である。

この皿をたべればどうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
この一箸が道となり
その一箸が道となる
まよわず食えよ、
食えばわかるさ、ありがとー!

とここに世界食い倒れ党、結党を宣言をする。
合掌。

投稿者 TKM : 2004年05月08日 13:19

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