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2004年07月06日
[雑記] ブログと火曜の午後と黒髪の女性
午後、久しぶりに六本木ヒルズを訪ねる。
昨年はアカデミーヒルズで行われる会議に出席するために月に一度は通っていたのだが今年になって訪れたのは3回目だろうか。
相変わらず入り口がどこか迷う。
日立の製品発表兼セミナーで熊坂先生の話をきいた。観念的な話が多い為、会場全体が瞬時に睡魔に襲われたように見えた。半数近くがこっくりこっくりと船を漕いでいる。終盤1時間の講演のラスト10分でSFCでのブログ活用事例紹介があった。
この時だけ会場が急に活気づいた。
プレゼンテーションのポイントをみた気がした。
人は具体性のない観念論には反応しない、何かしら自分がイメージできるものやカタチの見えるものがそこにないと脳は休憩信号を発するのだ。
今日のセミナーは日立のグループウェアの記者発表がメインである。
最近の企業の記者発表はこのタイプが多く、目玉として開発者やクリエイターなどのオピニオンの講演と製品紹介(たいていはおどろくほどプレゼン下手でつまらない)をサンドイッチにして来場者を逃がさないつくりになっている。
最近の事例だと4月にNTTがスタートさせた「AGILIT」という企業向けユーティリティコンピューティングの新商品発表にあわせてマーク・アンドリーセンの講演が行われた。
「AGILIT」ではオプスウェア(旧ラウドクラウド、マークアンドリーセンの会社)が採用されており、基調講演を行ったマーク・アンドリーセンとは関係が深いこともあって双方にとって有効なPRとなった。
今回の記者発表もこのケースと同じやり方であった。
会場に集まった多くの人はシックスアパートの執行役員である平田大治さんの講演を聴くのが目的だったと思われる。平田さんは日本でのブログ普及の立役者であり、ブログ業界では著名な方である。
今回日立が発表した企業向けブログパッケージのブログエンジンにはTypePadが採用されておりTypePadは平田さんが役員をつとめるシックスアパートの製品である。
そうした背景もあって製品発表にはさまれる形で平田さんの講演は行われた。果たしてPR担当者の思惑は当たったのであろう。最後の平田さんの話をきくまでは帰るに帰れない嫌な状況が続いた。
日立の担当者も一生懸命やっているのは理解できるがプレゼン技術が低すぎる。10人以下の相手に対するプレゼンと100人以上を対象としたプレゼンではモードを変える必要があるのだが日立の担当者の二人(平田さんへの質疑応答の前にも10分程度の製品説明がはさまれた。さすがにここまで露骨だと印象は悪い)とも「説明」に終わってしまっている。だから肝心の「メッセージ」がひとつも伝わってこなかった。
対して平田さんのプレゼンは上手であった。ブログについて全くわからない人でもブログのイメージは大まかに捉えることができたのではないだろうか。こういう人が技術担当役員というのは面白い。
これまでいろいろとプレゼンをみてきたがマクロメディアの田中さん、今日の平田さんのプレゼンは聴いていて気持ちがよかった。
マーク・アンドリーセン、スティーブ・ジョブズなどプレゼン俳優と化している人たちもそうなのだが話術が巧みなわけではない「場」をつくるのが上手なのだ。これは10人以上の相手へプレゼンを行う場合のポイントである。
それにしてもブログとは異様なスピードで成長しているのだと改めて実感した。
これまでHPなどつくろうとも思わなかったであろう熟年の社員が「ブログ、ブログ」と連呼するのをみてこれはいよいよ大きなうねりにかわりつつあるな、と思った。
帰りがけマスダさんにあった。
一年ぶりだろうか。
エレベータの前で少し話した。
最近は何やってるんですか、ときかれるが派手なことはやっていないので素直に「何もやってません。就職活動でもしようかと思ってます」といったら「エェ!」と苦笑された。
お茶でも飲みませんか、と誘おうとしたらタイミング悪く電話のようだった。
※仕事に関しては結構、本気で考えていて今日もセミナーを聴いていたら「オレだったらもっとマシにできるよな」などなど思うところが多々あったのとやはり人の集まる「場」に触れると何かしらやりたくなるのも確かだ。
相変わらず人の顔を覚えていないので話しかけるときに自信がない。
というよりも東映動画の別な人と印象がかぶってしまい脳が誤判断しているようだ。
挨拶をして美術館に向かう。
カウンターにいくと火曜は5時で閉館とのことだった。
麻布のラーメン屋ではやめの夕食にしようと向かったらここも今日は休みであった。
火曜は休みが多い。
あまりにも暑いのであきらめてバスに乗る。
渋谷までいってルーロー飯を攻めてからドンキホーテでミニモンキースパナを入手。
ブックファーストで新刊をチェックして帰宅。
『青山真治と阿部和重と中原昌也のシネコン!』を立ち読みすると「もう純文学はやめた。賞とったけれど一年分の家賃にもならなかった。」という談話が飛び込んできた。そんなものかと思いつつ、そういえば「命」で柳美里も貯金60万きってた、と書いてあったたっけ、と思い出した。
別段読まなくてもいいビジネス本などがベストセラーになったりもするわけで本は急速に商品化しているんだなと改めて思った。
久しぶりに渋谷の街を眺めながら帰った。
表面的には雑多なように見えるが人々の間にはパターンがあり調和がとれているようにも見えた。雑誌のような街だと思った。「メッセージ」は希薄だけれどトーンや空気は充満している。やはり雑誌のような街だ。
街を抜け、半蔵門線で青山に向かう。
青山で大江戸線に乗り換えると向かいの席に帽子を目深にかぶった女性が座った。日本人でもこんなに整った人もいるものなのだな、と思った。身長は170cmくらいだろう。美しい顔の黒髪の女性であった。茶髪の人が多いせいか彼女の黒髪の美しさは目をひくものがあった。
投稿者 TKM : 2004年07月06日 21:29
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