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2004年08月05日
「動くの?コマ~布山タルト」展@京橋ASK?
やまけんのブログでも紹介されていたが布山君の個展をみにいった。
学生時代に彼がつくった作品はいずれもそれまでに体験したことのなかった「視点」が含まれていて興味深かった。
今回展示されていた作品は3点。
「FRANK」と「SFの助」は映像作品でともに原作のマンガをアニメーション化した作品で
ある。
代表作の「FRANK」は第7回文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞した作品である。
布山君の案内でまずは先入観なしに映像作品をみることにした。
壁には原作のマンガが展示されている。
アニメーション作品はそれをもとに布山君がゼロからかきおろしたそうである。
白黒の映像をCG技術によって平面と立体が違和感なく融合された映像にしばしひきこまれる。劇のクライマックスでの映像表現のダイナミズムにかなり圧倒された。2次元の絵をこのように表現してくるとは。
アニメーションとは「視点」なのだと思った。
視点のアート、あるいは視点の表現。
作品を観賞後に会場に展示されていた原作と比較する。
さきほど体験した圧倒的な視点のダイナミズムの余韻がまだ残っている。
原画には独特の味わいがある。
これはコンテンツの遺伝形の情報といっていいだろう。
「FRANK」に僕が感じたのはこの情報をもとにアニメーションという「布山エンジン」によって「視点」と「時間」がかけ合わされた新たな表現形の誕生であった。
観賞後しばらく「これは何なのだろう」と自分の体験した感覚について考えた。
表現形として固定された作品の面白さと「原作」との対比によってはじめて見える「アニメーション」あるいは「視点」と「時間」(リズムというべきかもしれないが)という「コンテクスト」の面白さは別ものだと思った。
作品を別な表現形に変化させるエンジンとそこに付随する予想不可能生。それによって同じ遺伝形をゆうしながら全く別の表現形(この場合は映像作品)へと変ずる多様性や可能性をかいま見た。アニメーター恐るべし。
他の二つの作品も別な「気づき」を与えてくれたように思う。
「アニマルーぺ」というインスタレーション作品はこれこそ携帯電話が担うべき「遊」と「表現」の具体形であろうと唸ってしまった。
布山君の作品はどれもそうなのだが相手をつきはなした表現ではない。相手に媚びるわけでもなく、かといって「わかる人にだけわかればいいさ」という自分勝手な表現でもない。
「どうだこれがオレのメッセージだ!」と変に熱いわけでもなく。
相手のどこかに潜む「オヤ?!」という感覚を呼び覚ます余韻の残る作品である。
※僕が好きな「異化」の感覚と近い。
アーティストの持つこの視点や感覚に触れると自分がリセットされた感じになる。
++++++
その後、やまけん、布山君を交えてギャラリーオーナーの木村さんの店に向かい食事。
食べながら、飲みながらいろいろ話す。
「おい、タルト、っつーか。タルトってなんでだー!」
とヤマケン。
対する布山君はいたって冷静に
「前から作品の時はそうだったのだけれど、名前をかえるというのは気持ちの切換の上で重要で。たとえば教えるときと創るときとでは切換が必要なんだけれど、なかなかスパっと切り替えるのは難しいじゃない。でも名前をかえることで自分のモードをきりかえることができると思うんだよね」
なるほど。かなり納得である。これはメモだ、と思った。
やまけんも「食い倒れ者」と「農産物物流コンサルタント」の時とでは名前を変えたら更に「食い倒れ道」がきわまるというものであろう。などとバカばなしをしているうちに半ば強制的に布山君も食い倒れ党に入党が決定した。広報担当としてはきたるヤマケンのビックイベントには布山君作の
「食えるの?やまけん」
の作成を依頼したいと思うのであった。
そして当然ながら我々「食い倒れ党」も布山君の活動を全面的に応援することを誓うのであった。
布山君、やまけんともどもイベントの手伝いしますよ。
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「動くの?コマ」展
会場:art space kimura ASK?
東京都中央区京橋3-6-5 木邑ビル2F
TEL 03-5524-0771
Email: asku@oak.ocn.ne.jp
http://www.kb-net.com/ask
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投稿者 TKM : 2004年08月05日 13:39
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