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2003年12月13日

意志決定と宇宙のシステム

金曜日。
ばたばたとした一日であった。
野知さんに誘われてブログのイベントにいってみる。久しぶりに田町である。
大学の図書館にいったのはもう3年も前だから実に三年ぶりだ。

金曜日。
そういえば「金曜日のライオン」という曲があった。

ブログイベントの話にもどそう。
芝浦ふ頭から会場まで歩いていく。野知さんと待ち合わせていく予定であったが車で会場にいきますと連絡があったのでひとり夜道を歩く。ゆりかもめの駅を降りると閑散としている。時代に取り残されたような町。活気とは無縁である。この時点でやる気が一気に50%くらいに低下する。新庄もいっていたがにぎやかじゃないと気分が死んでいく。ギャーギャーと騒がしいのが好きなわけじゃない。静けさは好きだ。しかし僕が好きなのは豊かな静けさである。

寂れたビルに灯りがついているがまさかこれではないだろう。
会場のビルを通り過ぎてしまった。
しかしそのビルより先には灯りがない。
華やかな場所をイメージしていたのでガクリときた。
これか。

1秒で意志決定し、田町の駅へと歩きはじめる。イベントに我慢は禁物である。ノリが合わないイベントの苦痛に耐える必要はない。芝浦ふ頭までの散歩だと思えば悪くない。野知さんには後から連絡をいれよう。そう思って5分くらい歩いた。大通りの信号を渡ろうとすると男性が二人向こうから歩いてくる。目をこらすと野知さんであった。

こういう偶然が面白い。

「野知さん!」

と声をかけ一緒に会場まで戻る。まだ開場前だったのでラウンジで野知さんの友人の草野さんとしばらく話す。草野さんはオンラインチケット販売の会社をやられていたそうで特に格闘技関係のチケットに深く携わっていたそうだ。自然とPRIDEなど各種格闘技の興行の話で盛り上がる。昨日TVでみた新庄の話をすると、「僕も偶然、昨日、新庄の本を読んだんですよ!」とここでまた盛り上がる。

しかしいつまでたっても開場されない。野知さんが確認しにいくと開場しているとのこと。アナウンスしろよ、といいつつ三人でエレベータホールに向かう。人が並んでいた。
廊下にならぶ自販機と10年以上前のゲーム機などまるで場末のボーリング場のようである。
いつまでたってもエレベータは降りてこない。
10分近くまってようやくエレベータのドアが開く。

3人ともイベント関係の仕事を多くやっているので段取りの悪いイベントには我慢がならない。その場にいることに耐えられなくなっていく。有料のイベントでこの段取りの悪さ。ぼったくり以外の何者でもない。

段取りの悪いイベントに耐えるのは自分にとって最大の苦痛の一つである。
会場の雰囲気だけみて帰ります、と伝え、会場を一回りして僕は帰った。
エレベータを下りていくと30人くらいが並んでいた。人々とは逆の方向に歩き、ひとり外に出た。
解放された気分だった。

見上げると空には綺麗な月が輝いていた。
雲ひとつない。
清々しい気分で駅までの道を歩いた。
何もしていないけれど気持ちの良い夜の散歩だった。
これもひとつの旅だな、と思った。

その後、赤坂で会合の後、渋谷でライターの二人と話し込む。
明け方、築地に戻り、一年か半年ぶりに豊ちゃんで朝食。
聖路加の前を散歩して家に帰った。
着替えてから水を飲んでいると電話がきた。

「あれ、お父さんじゃないの。ごめん!間違えた!あ、同窓会のコメント、骨折しましたって書いておいたから」

といって母は電話を切った。コップの水を飲み干してから眠った。

++++++

買い物、行動、約束、予定、どの意志決定も自分で制御できる。
しかし、迷うことは多い。
「迷い無きとき人、人にあらず」とは「エースをねらえ」で宗方コーチのおじいさんの言葉である。
僕の理想でもある。

考えない、迷わない。
横尾さんは宇宙のシステムといっていた。

投稿者 TKM : 2003年12月13日 15:59

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