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2004年03月17日

[コンピュータ・ネットワーク] インタラクション2004 全てはナイトライダーへと向かっている

インタラクション2004というインタラクティブシステム全般をテーマとした国内最大規模の国際会議が行われていたことをさきほど知った。(MYCOMはこの手のアート&インターフェイス関連のイベントのレポートが多く文章もわかりやすい。ニュースリリースをそのままリライトしたような記事が多いインプレスのPC Watchに比べるととても好感が持てる)

紹介記事をみているといくつか興味深い研究があった。

特に気になったのは「ミュージックテーブル」。この作品(研究)は今後のコンテンツ、エンターテイメントの一つの可能性を示唆しているように思う。

本来の「遊び」と現在の「ゲーム」とは別のものである、というのが僕の考えだ。
僕がゲームをしなくなったのはファイナルファンタジーがPlayStationに移籍した頃だがその時期を境にソフトの方向性が大きく変わっていったように思う。ゲーム性よりもストーリー性、アクションよりも映画性の強いものが主流になり、「遊ぶ」というよりも「観る」あるいは「読む」という感覚の方が強い作品が多くなった。

そうしたストーリー性を楽しむことを目的としたゲームは一つのジャンルとして成立していていいわけだが物語がタイトル毎に新しくなっているだけでは体験的な「新しさ」はない。

一部のゲームソフトでは専用のインターフェイスを用意することでゲームに物理的なインタラクティブ性を持たせ、身体で感じる面白さとソフトによってつくりだされるゲーム性を融合をさせているがまだ数は少ない。

コンテンツとして具体的にどういうものがありうるのかを現段階で明確に言い当てることはできないがある種の閉塞状態にある「ゲーム」というエンターテイメントプラットフォーム・メディアがもう一段階進化する可能性はソフトによるゲーム性の拡張や物語性の開拓ではなくミュージックテーブルのような実在するモノと仮想空間の融合といったモノとソフトの接点にあるのではないか、というのが僕の考えである。

他にも慶應大学安村研究室の研究事例をみてみると研究というよりもメディアアートに近い印象を受ける。内容は穏やかだが既存のコンピュータのインターフェイスの問題を指摘されたようでハッとなった。

これは大きな流れなのだと思うのだが、通常、僕たちはPCの違いを主にデスクトップ(マシンという意味ではなくGUIの意味)の違いで判断している。しかし、今後のPC、コンピュータが発展していくときの主流はそうした画面の中(GUIやOSといったもの)の発展ではないと思う。コンピュータのコンピュータらしい部分がどんどん隠れていき、より物理的なインターフェイスによってPCが活かされるようになる。

理由はその方が楽しいからである。
Mac、Win、UnixなどいろいろなOSがあるがどのOSもGUIをつかったオペレーティングシステムへ向かって発展してきた。これは大きな流れである。

同じようにコンピューティングの次の大きな流れはOSそのものではなく物理的なモノとのつながりにある。といってもOSやGUIやPCが消えるわけではない。それらは消えないがインターフェイスが変容していくのだ。これは大きな流れでありネットワークの台頭と関係している。

しかし、現行のユビキタスのイメージは僕のイメージからはズレている。その理由は楽しくないからだ。僕たちが欲しいのは「@便利」や「高性能」ではない。

食糧難だったら「週に一回ちょっとだけだけどすごく美味いものが食べられる」よりは「あんまりうまくないけれどとりあえず毎日好きなだけ食べられる」の方が価値を持つ。

しかし、食料が溢れていれば「より美味しいもの」でなければ心惹かれることはない。
コンピュータはもうその域に来ている。
面白さや楽しさを感じるかどうか。
より速いコンピュータではなく、より「面白い」コンピュータが求められている。
そしてこの場合の面白さはソフト的なものではなく体感に近い。

携帯とネットの親和性など、そうした傾向の現れだと僕は思う。
中身はかわらなくても使われ方が変化するのである。

いろいろな場所でそれが起こってくると思う。
車の中だって変わるはずだ。
コンピュータ・ネットワークというと携帯やPDA、家電レベルでもTVや電話、PCなどがメインキャストに思われがちだが案外、車という場所が変わるかもしれない。ナイトライダーの世界はもはやまるきりの非現実ではないのだ。

何がどうかわっていくかはわからないが成熟期を迎えた分野が向かう方向性としては物事は便利さではなく身体が感じる「面白さ」に向かっている、というのが僕の考えである。

投稿者 TKM : 2004年03月17日 07:50

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