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2004年03月02日
[アート] 六本木ヒルズ/森美術館「クロッシング」 円柱形の部屋のレーザはあの人の作品だった
明け方に築地のジョナサンを出る頃に降り始めた雨はいつしか霙に変わり、正午過ぎに六本木駅に着く頃には雪になっていた。大江戸線のホームは地下深くにあり地上にでるまでには何基ものエスカレータを乗り継ぐ。
ホームに降り立ち進行方向の反対側に歩き始める。
後ろを振り返ると電車のドアが閉まるところだった。
一駅ぶんくらいはあるのではないだろうか。
長い長いエスカレータが続く。
二つ目のエスカレータにさしかかった時、左の列に入ろうとした女性が片足をエスカレータに乗せたところでグラリとよろめいて僕の方に倒れた。後ろから支えると「アァ、すみません」と答えた。女性は少し狼狽しているようだったが「大丈夫ですよ」と笑顔で声をかけると安心したようだった。
泉ガーデンで打ち合わせの後、麻布のラーメン屋で二度目の昼食をとる。
泉ガーデンの洒落たレストランは綺麗だし料理もまずくなかったのだが綺麗なお皿に描かれたイカ墨ソースの模様はコンビニの弁当を思わせた。
ダイニング系の店は綺麗だけれどどこも料理はコンビニみたいだ。
綺麗だけれどそれだけだ。
満足は得られない。
森美術館にいったことがなかったのと新しい展覧会もみておきたかったので六本木ヒルズから少しいったところにあるラーメン屋にいくことにした。ここのラーメン屋には田所と2回ほどきたことがある。2回とも二日酔いの頭で食べた。めちゃくちゃ美味いラーメンという記憶はなかったがスープはニューウェーブ系で気になる味だった。いや、本当はチャーシューご飯が食べたかっただけなのだ。その店はランチが午後5時までと長めでチャーシューご飯がセットで食べられたはずだった。
久しぶりに味わうスープはやはりニューウェーブ系だった。
しつこくなくあっさりもしていなく脂っこくもない。
でも美味いのだ。
そしてこれも大切なのだが店員さんがてきぱきしていて言葉も丁寧で気持ちがいい。
満足感の高いラーメンタイムを過ごす午後の優越。
最高である。
六本木ヒルズにとってかえして森美術館に向かう。
あいかわらず六本木ヒルズはゴチャゴチャしていてわかりにくい。
間違っても「ああいるだけで気持ちがいいなあ」という気分にはならない。
半年も通っていてこれなのだから設計がどこかおかしいに違いない。
森美術館は六本木ヒルズのほとんど最上階52F/53Fにある。
iPodを貸し出しているというので借りてみた。
使用感は最低であった。
Appleが貸し出しているiPodを首から下げるアクセサリーに操作用の窓がなくアーティスト毎にいちいち皮ケースからiPodを取り出して操作しなければならない。不便なことこの上ない。実験的なサービスとはいえユーザビリティを無視したインターフェイスはいただけない。
肝心の展示はこれといって惹かれるものは一つもなかった。
一つだけ「??」と反応した名前があった。
廊下の外れにパネルがあり
「作品の入り口はこの先です」
張り紙にあったように5mくらい進むと部屋の入り口だった。
部屋の中は円柱状になっており側面に赤いレーザーの光が映し出されそれが音に動機して波をうちながら周囲を回転している。ふーん、こんなか。2分くらいみて外に出た。
もう一度、パネルをみる。
「志水児王」
と書かれている。ん??
あれ、どこかで。
そうだ!
確か数年前に田所と二人で新宿の西口の虎という飲み屋にいった時にたまたまICCでの展示を終えた児王さんがいたのだ。我々二人は児王さんの連れの女性と意気投合し朝まで飲んでしまい、始発で長野だかどこだかまでいかなければならない児王さんは少し呆れていた。
確かその夜はICC始まって以来の暴行事件といわれている伝説の「T所乱闘腕つかみ事件」があった夜だった。
そうかあの人が作った作品だったのか。
もう一度展示室にもどってまじまじと作品を再確認する。
さっきとはレーザーのパターンがかわりマセマティカでつくったような幾何学図形が立体的に蠢いていた。それからレーザーが周囲を回転しはじめるまでしばらくみていた。
足が棒になるとはこういことをいうのだろうか。
多すぎる展示作品をガーっとみてまわったあとの頭の中には何も残っていない。
草間彌生の展示もみるが訴えかけてくるものを感じることができなかった。
朝2時から起きっぱなしだったので疲れていたのだろうか。
都市の模型を眺めてエレベータに乗ると僕以外は中国人のビジネスマンの一行であった。5階につくとエレベータの音声が「ゴカイデス」と告げる。彼らの一人がまねていう「ゴーカイデス」。
外にでると建物の裏手に回ってしまったようで歩けど歩けど六本木通りにつかないので途方に暮れた。途方ついでにABCでぴあをチェックしてから恵比寿へ向かった。
投稿者 TKM : 2004年03月02日 02:37
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コメント
どうもいつも行く気にならないのを無理矢理気持ちの弾みをつけて行ってる森美術館ですが、今回どうするのだろう。いくらか弾みが弱まったような。
ところでデュークのレビューも楽しみにしてるからね。
投稿者 むら : 2004年03月02日 08:54



















































































