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2004年05月30日
[エッセイ] 9.11の真実(その1)
夕方、あまりにも眠いので眠る。
いろいろとやりたいことやら観たい映画などがありそういう時に眠くなると腹が立つ。
とはいえ眠さはやる気も何もかも奪っていく。
墜ちるように眠る。
2時間くらい眠っただろうかそういえばシャツが一枚みあたらないなあと思ってベランダにでる。ふと隣の部屋のベランダをのぞくと無くなったと思っていたシャツがしっかりと物干し竿に干してあった。
先日の風で飛んでいったのだろうか。
とはいえそれはオレのシャツ。
隣の住人はどうするつもりなのだろう。
■倒壊直前のワールドトレードセンター
消防士のドキュメントを撮影しようとしていた兄弟が偶然に撮影した9.11のビル内部からのドキュメンタリーを観る。観るまでは映像のショッキングさを売りにしたTV番組系の作品だと思っていたのだが内容は全く違った。
予想に反してしっかりとしたドキュメンタリーである。
事件の2ヶ月前から物語はスタートする。
新人消防士に密着したドキュメンタリーである。
彼を通じて消防士の日々、悦び、生活、焦燥を追う。
取材を開始して2ヶ月。
9.10の夜は取材をしている2人がフレンチディナーの夕食をつくることになったのだが肉の量が足りなくて消防士達にネタにされる。誰も翌日のことなど何も考えていない。肉の少ないディナーといつもの夜が過ぎていく。
そのままみんなで夜明かしをする。
翌、9月11日。
ローテーションが変わって昼番の隊員と交替の時間になる。
ガス漏れの通報があり、現場に向かう。
これが午前8時40分。
カメラを持った弟が隊長に同行する。
いつもと同じ、いつもと変わらないルーティンである。
探査機を路面に近づけチェックする。
と、その時。
飛行機の音が大きく響いてくるのに気づいた。
空を見上げると飛行機がビルに向かって吸い込まれていく。
隊長はあぜんとした表情である。
轟音とともにビルの上部が炎上しはじめる。
何が起こったのか詳細は誰もわからない。
隊長と消防士達はとにかく現場に向かう。
消防士の本能であろう。
現場はすぐそこである。
しかし、ワールドトレードセンターまでの2分は永遠にさえ思えたと隊長は回想する。
その時は自分たちでなんとかできる、厄介だが何とかなる、そう思っていた。
現場に到着すると隊長は装備を調えビルのロビーに入る。
「撮影していいか?」
そう訪ねると
「私から離れるな」
隊長が答える。
この一言をまだ覚えている。
ビルに入ると絶叫が聞こえた。
炎に包まれた人間が二人そこに転がっていた。
時折、物がぶつかる衝撃音が聞こえる。
上階からの人が墜ちてきているのである。
投稿者 TKM : 2004年05月30日 04:14
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