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2004年06月21日

[格闘技] PRIDE GRANDPRIX 2004 2nd ROUND (その1)

■恐るべしヒョードルの首

ヒョードルの身体が綺麗に宙を舞った。
ランデルマンの投げが見事に決まったのである。
その瞬間、思わず声がでた。

「死んだッ」

後頭部から真っ逆さまにマットに叩きつけられたヒョードルの首は無惨に折れ曲がっているようにみえた。それはあまりにもショッキングな角度だった。
あの瞬間、自分はヒョードルの首が折れたと思った。
ランデルマンの高角度バックドロップは近年希に見る投げの醍醐味を体現していた。
死の香りさえ漂う切れ味だった。

問題はその後である。
どうしたらあの高角度からの一撃を受けた直後に身体を反応させることができるのだろう?

体を入れ替えヒョードルはランデルマンの腕を決めにかかる。
バックドロップのダメージは全く感じさせない。
ランデルマンの足の動脈が異常にふくれている。パンプアップされた筋肉が限界点まで稼働している証だ。ランデルマンの身体は全身筋肉の塊、バネである。
ヒョードルは落ち着いてランデルマンの手首をつかみアームロックの体勢をとる。
ランデルマンの腕の筋肉が震えている。渾身の力を込めヒョードルにつかまれた腕を安全圏にもどそうとしている。少し腕が伸びかけ「ああ決まるかな」と思った刹那、ランデルマンの腕が伸びきり、ヒョードルのアームロックが決まった。
ヒョードル恐るべし。
ロシアンラストエンペラーの称号は伊達ではなかった。

試合は短時間だった。
しかし全身に力が入っていたいのだろう試合が終わった頃にはこちらも疲労困憊胃していた。そのくらい密度の濃い試合だった。

全試合を振り返ってコメントをするならば僕が言いたいのは次の一言である。

「ヒョードルの首」

それこそが昨日のPRIDE全試合中、最も驚愕すべき「魅せ」であったように思う。あの投げを食らってからの瞬時の反応は人間の領域とは思えなかった。凄まじい試合であった。

■ノゲイラvsヒーリングに魅せられる

次に印象に残る試合といえばやはりノゲイラvsヒーリングであろう。
両者は3年前にも対戦しており、その際は僅差ながら終始グランドでリードしたノゲイラが判定で勝利を収め初代ヘビー級王者の座についた。

再戦ということもあって膠着した試合運びを予想していた。
序盤は両者スタンディングからの立合。この時、ノゲイラの胸筋が以前よりも分厚くなっているように見えた。ボクシングトレーニングの成果だろうか。二人ともグッドシェイプだがノゲイラのボディは以前よりもメリハリがありアスリートの筋肉を思わせた。

予想通りスタンディングでは互角な展開でグランドへ。ノゲイラのボディコントロールが素晴らしく終始ヒーリングをリードする。これまで全くみたことのない体勢でノゲイラがヒーリングを翻弄する。解説の高田も「(両者の身体が複雑に組みあい)もう、どこがどうなっているのかわからないですね」と唖然とした声を漏らす。

ところが。ここから予想外のファイトが展開する。
ギリギリのところでノゲイラの関節技をヒーリングが全て外していく。3年前と同じ展開だ。「あー、やばいな」そう思った次の瞬間にはスルリと腕を外して体勢を入れ替える。マウントになったかと思うすぐに二人の体が入れ替わり攻守が逆転する。希に見るスピード感あふれるグランドの攻防にしばし言葉を失い魅入ってしまう。ヘビー級の試合でこれほどまでにスピード感のあるグランドは久しぶりである。

ヒーリングはアームロック、チョーク、逆十字に対しての対策ができているのだろう。
あと一歩のところで窮地を脱している。
焦りもないように見える。

第一ラウンドは両者の身体のキレとコンディションの良さがあらわれた好試合だったと言えるだろう。

そして第二ラウンド。
やはりそうなのか。

スタンディングでノゲイラのパンチをもらいはじめたヒーリングがタックルにいったところをノゲイラがフロントヘッドロックのような体勢で受け止める。この時点ではまだ技は決まっていない。ヒーリングはその体勢でこらえようとするのだがノゲイラの腕がおかしな形でヒーリングの首にからみついている。ヒーリングの表情が苦しそうに見える。それでもまだ耐えている。

その体勢のままノゲイラがくるりと身体を捻る。
複雑に絡んだノゲイラの腕がヒーリングの頸動脈を捉えた。
スピニングチョークスリーパーが決まったのだ。

「スゴイな」

そんなコメントしかできないのが悔しいが。
そのくらいあっさりとノゲイラはこの技を決めてしまった。
はたからみていると相手の首をつかんでゆっくりと回転しているようにしかみえない。
それも練習でもしているかのようでノゲイラの身体には力みが無い。

「スゴイな」

最後のシーンを思い出してみるがやはりそんな言葉しか出てこない。

(他の試合へのコメントは次のエントリーへ続く…)

投稿者 TKM : 2004年06月21日 06:19

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コメント

昨日は思わずTV前で小川と一緒に嫁とハッスルしちゃいました!

投稿者 鬼辰 : 2004年06月21日 19:30

ハリトーノフの強さ・上手さが一番印象に残ったよ。シュルトをあそこまでボコボコにした奴は見たことがない。

バックドロップを平然と受け止めたヒョードルと2戦連続あの技で勝ったノゲイラとパワーボム一発で失神KO勝ちしたランページと派手なんもそりゃ印象に残ったけど、シュルトのあの悲惨な姿の方が違う意味で衝撃的だった。

投稿者 .oO : 2004年06月21日 20:58

スカパーで観てるっしょ。
地上波の放送ではハリトーノフ戦はほとんど放送されていないのでわからないだよね。
ビデオよろしく。
この間のMMAも渡さないと。

投稿者 かがや : 2004年06月22日 09:22

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