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2004年12月29日
マリオインターフェースと宇多田ヒカル
二人で任天堂DSを起動し、ゲートに向かう。
ゲートの向こうがゲームの世界だ。
ぱっとみには遊園地の出入り口に似ている。
ゲートセブンとゲートワンのどちらかから入らなければならない。
最初はアクセスの関係でゲートワンから入った。
セブンは空間ゲートになっており、神田駅の後方にある。
ゲートを含むゲーム空間の出入り口は空母のカタチに似ている。
地下鉄の構内マップのようなものが画面に表示され、300倍に拡大され空中に照射されている。
とりあえずゲートワンでいくことにしてカネコとお互いに「ユーハブコントロール状態」でスタートする。
スタートしてすぐの画面でマリオは階段をのぼっている。
ジェットコースター乗り場にいく感じとにている。
「とりあえずBダッシュだな」
と打ち合わせて左方向のコースにはいる。コースは幅10メートルくらいの高架下世界である。現実世界が入り込んできているのでやけにリアルだ。マリオのインターフェイスで現実世界を自分たちが移動している。
しばらく進むと分岐ポイントにきた。ジャンプアクションで右のコースを選択し、フロアを移動する。上階への移動を確認したあとで
「カネコ、次の面ってなんだっけ?」
ときくと
「たしか歌舞伎だろう」
「そうか。あの面か。じゃ、クッパはまだ先だな」
「いやー、クッパ小気味いいぞ」
などといっているまにフロア(面)がかわった。
階段を走り降りていくとゴルフコースに出た。
一面、緑である。
通常のゴルフコースの場合はフェアウェイとラフ、バンカー、池、グリーンで構成されるがこのゴルフコースは構成がキュービタル化しており、
フェアウェイがラフに。
ラフが砂利に。
グリーンが芝生と地面との混成。
という構成であった。宇多田ヒカルがパットの練習をしている。
「カネコ、これパットはやっぱりペンでやるべきだよな」
「これは手書きインターフェイスの出番だよ」
二人で交互に打ってみる。ボールはグリーンを転がる。しかしカップ近くで画面上のグリーンの色が橙色に変色し、摩擦効果がゼロになることを示す黒いボールが10個ほどあらわれる。
「ヤバイ」
そう思ったので本体を傾けると地面が揺れた。
カップ近くにボールが移動していた。
宇多田ヒカルはまだパットの練習をしている。
これでこの面も終わりだ。
グリーンの向こうの空間が扉のように開いていく。
世界の一部が絵になっているようだ。
グレイの通路が続いている。
スターウォーズにでてくるデススターの内部映像のようだ。
「次、3面だよな」
「うん、たしかそうだけれど駅逆じゃないか?」
そう確かに駅が逆側にはいってしまっており神田側にでてしまっている。
「これじゃ抜けられ無くない?」
「うーん」
とやっていると突然画面にドカンが現れた。
「マリオ土管だ!!」
マリオ世界では土管は別面へのワープポイントなのでそのまま二人で土管に飛び込んだ。土管の中に入ると3Dビューが変化し、自分を含む全景をバートビューでみている。凄まじいスピードで土管の中をマリオ(自分たち)が流れていく。
流れている自分の視点とそれを見ている神の視点が共存している。
「これ、どうなるんだ?」
「いやー、わかんないな、とりあえずワープっぽくはあるけれど」
ぐんぐんスピードが上昇していく。土管は上下にくねっている。左右にはまがらない。途中、岩下志麻が正座して生け花の練習をしている風景を抜けた。
「あ、極妻だ」
そういっている間に空間は別面へと近づきつつあった。前方に向かっていたはずなのだが土管は上方向に270度のRを描き後方へと転じている。周囲をみわたすとマリオ世界と現実世界がリンクしていた。移動はマリオ世界のインターフェイスなのだが風景は現実の東京世界である。ただし地表ではなく空中だ。周囲には東京の雑然とした街並みがある。
パッという音がした。
別な面にきていた。
周囲にはハリガネのフェンスがある。
電車の駅の下のようだ。
いつのまにか残マリオ数は0になっている。
「さて、どうやらゲートセブンの方にきたみたいだな」
「じゃあどうするこっちからでてゲートワンから回り込んだ方がいいかな」
「だな、コンティニューがないみたいだからさっきの土管でもういちど4面に向かった方はやいだろう」
そのままミーティングが続いた。土管移動によって五反田と神田の間を地上500メートルで移動したらしいことが段々とわかってきた。とりあえず通路を進むことにした。灰色通路は映画「アキラ」の用水路に似ていた。
しばらく進んだところでウンテイがあったのでマリオで進んだ。
緑色のウンテイがずっと続いている。
ゲームらしくなってきた。
「あ、あそこでスタート画面にリンクしてる。じゃあそろそろゲートにもどりますか」
もういちどゲート外にでてゲートワンに戻ることにした。
先ほどの土管ワープがあまりにも面白くて二人とももう一度やりたくて仕方がないのだ。
それからしばらくして部屋に帰ったようだ。
宇多田ヒカルと土管ワープの攻略法についてミーティングをした。
「だからさあの場面では収容所の方からまわらなければだめなんだよ」
と彼女がいう。
「なるほど。でも、ゲートはワン側からまわらないとセブン側からでは4面にはいけないじゃない」
議論は白熱する。本を読むことにした。確かカバンに二冊の本が入っていたはずだ。グレートギャツビーのペーパーバックと同じ色をしたコビーというA6サイズの雑誌を彼女に渡す。表皮にはhappiと手書きの走り書きがしてある。太めの油性ペンで書いたやつだ。マヌケな書き込みだ。やだな、と思っていたら。
彼女が本をこちらにかえしてよこす。
「いいよ、これ読まないよ」
ん?!
意味不明だ。ペラペラとめくると巻頭の記事は彼女が書いたものらしい。なるほどそういうものか。そう思って雑誌をうけとってもう一冊を手渡した。
++++++
解説:DSとマリオは実際にカネコと僕がDS研究で使っているソフト。宇多田ヒカルの話は昨夜、NY在住の友人と話をした際に米国でリリースされた曲の歌詞が話題になったことが登場の理由であろう。五反田が出てきたのはソニーの本社近くのうまいハンバーガーレストランについて話題にのぼったからだ。
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投稿者 TKM : 2004年12月29日 11:47
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