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2005年01月22日

24時間マラソンとしんのすけのセグウェイ

大広間には外国人を含む100人強が座っている。

「使えないヤツは国籍に関係なく使えない」

左斜め前に座っている坊主の白人がいちゃもんをつけてきたのでそれへの返答である。 スタート時間が迫っているからみんな気が立っているのだろう。これから24時間マラソンエベレスト杯である。

しんのすけの家は掃除がすすめられている。業者からは二人が掃除要員として派遣されている。 小学生を含む10人の子供達が臨時に集結を義務づけられていた。当初、 この競技は午後5時にスタートされる予定であったのだが掃除の進み具合とエントロピーの第二法則がぶつかってしまい拡散していく散らかり具合の方が掃除人のスピードよりもはやい。

「みんな、これから少しお話をします。いいですかきいてください」

としんのすけが話をはじめた。みんな話に集中している。

そもそもことの発端はこうだった。
銀座の中央通りを歩いていると正面から木の箱に乗った男が歩道を壁側に向かって進んでいた。

「なんだアイツ!」

思わず叫んでしまった。 みると目をつぶって眠った状態でしんのすけが箱にのってふらふらと壁に向かって歩を進めているのだった。 この絵がすさまじく面白く。

「しんのすけ寝てるよ!」

というと「ハッ」と我にかえったようで

「え、寝てないねてない。これからやるよ」

「やるって何を?」

「だからマラソン。これから市場にかい出しにいってそこでやるから。駐車場のところにアイスクリーム屋があるのでそこで集合。 よろしく」

そういって日本式のセグウェイに乗って彼は去っていった。
素晴らしい映像だったので撮影しなかったことを悔やんだ。彼が乗っていた木製の箱形の乗物には動力はなかった。 足で漕ぐにしても足が地面に接するポイントもない。不可思議な乗物だった。

駐車場に向かう途中で電気自動車の話になった。

「そんなものこんなところ走ってないだろう」

と言ったら後方から。

「今日、時間ある?」

とモロイさんが登場した。

「あ、大丈夫ですよ」

というと。

「あ、っそ。じゃあとりあえずいくか」

といって国会の周りの公園を走る専用のガソリン式電気自動車を借りてきてくれた。

「運転してみる?」

「え、いいんですか。では」

二人乗りの三輪車のような乗物で公園の歩道を走り始めた。ステアリングが激アマで。ちょっとハンドルを切るとふらふらする。

「替わる。オレやるわ」

そういってモロイさんと運転をかわった。後部座席に座ってモロイさんが運転をかわった理由がわかった。 後席は自転車の二人乗り状態になっておりやたらと狭いのである。190cmを越す長身のモロイさんではこれはきつそうだ。

「あのさ。歩道に溝があるじゃない。あれにはめると自動的に走るんだよ。やってみるか」

石畳の歩道には幅5cmくらいの溝がある。 どうやらこれが古代より続く誘導ラインになっているらしく操縦を代行してくれる仕組みである。

「よし、じゃあここでラインインしよう」

そういって直角のカーブのところでハンドルを溝にあわせようとするがスルーしてしまう。

「あれ、なんで入らないんですか?」

「いやー、あぶなく猫をやるところだったよ。寝てるだろうそこ」

ほんとだ直角に曲がった溝の中で黒猫が眠っている。ここではいっていたら後々ヤバイことになっていた。
途中、水をまいているおじさんがいたのであいさつをした。

「やあどうも。今日はひまわりが綺麗だねえ」

おじさんはそういってホースで水をまいていた。
そろそろ出発時間だろうか。アイスクリームを買って集合場所に向かわなければ。

投稿者 TKM : 2005年01月22日 13:50

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