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2005年01月24日
由美かおるに似た先生と釣りにいく
ハゼ釣りの夢をみた。
衝撃的な釣りであった。
由美かおるばりに外観と実年齢があっていない女の先生と一緒に10人くらいで海にでかけた。 その車になぜそれだけの人数が乗れるのか不思議だったがジムニーと形状の似たくらすのジープである。色は紺色だ。
海に近づき、ポイントを探すようにたのまれた。
時刻は午後4時。
この時間からだと1時間~2時間くらいしかできないだろう。海岸には人が集っている。山手線状態で釣り糸が垂れている。
この様子ではここに10人からの人間が割り込むのは難しそうだ。
河口の方をみるとそちらのポイントはまだ空いているようだった。真田広之が忍者役をやっていた「戦国自衛隊」 のロケ地にもなった河口である。当時は対岸に松の木が垂れていたのだが現在は整備されその頃の面影は薄れている。 橋もできていてその下で数人が生き餌をつかった釣りをしているようだ。
手前の陣笠をかぶったおじさんにあたりがあった。
サダキチに
「なんだと思う?」
ときくと
「スズキじゃないかな」
という。みているとおじさんはタモ網を取り出して魚を取り込んでいる。みれば50cmくらいのスズキである。いい釣りだ。
「ではこのあたりでやりましょう」
先生にそう伝えて車に乗り込んだ。川沿いに車で進んでいくと途中でテトラポットのバリケードがあった。 そこで車をおりて仕掛けをセッティングすることにした。ヤマダが竿を2本セットしている。とりあえず一本だけやってみることにした。
黒のレザーケースからカーボンファイバーの竿を取り出した。竿にはリールがセットされており、よくみると仕掛けもついている。 中通しウキが7連になっている。22年前につかったハゼの仕掛けだ。その仕掛けは取り外し、既製品の3連のT字天秤に切り替える。 テグスを結びなおし、餌のゴカイをつけて投入する。
後ろを振り返るとトシの仕掛けに絡みそうだったので注意する。
投入しようとしたその瞬間に何故かリキんでしまい手前におちる。こんなことは滅多にないのだが頭上に橋があるため低くなげようとしたためだ。
巻き戻してもう一度こころみる。
竿はカーボンファイバーの為、やけに細い。けれど強靱である。手に仕掛けの重さが伝わってくる。
再投入すると丁度川の4分の1あたりに着水した。あとはアタリを待つ。
竿先には鈴がついている。魚がヒットすればこれが鳴る仕組みだ。
竿を下におこうとするが斜めになっているのでうまくおくことができない。そうこうしているうちに潮が満ちてきた。
「なんか満潮みたいだなちょっとあげておこうか」
そういって1mほど上の方に移動した。満ちてきた潮に引きづられ仕掛けが水底を転がっていく。それが竿先をゆらす。 魚の引きとはことなる竿先の動きである。
時間が近づいてきたのでちょっとあせりを感じる。
あと何分こうしていられるのだろう。
しばらくして水が段々と引いていった。
水も透明になっていく。魚はどこにいるのだろう。
見えた!
水底をハゼが泳いでいる。3匹、5匹、ハゼはその数を増やしていく。トシに声をかけた頃には水底がハゼでいっぱいだった。 餌のついた仕掛けをその集団に投入すると食いつくのが見えた。
それにあわあせて竿をあげる。引きがあってハゼが釣れた。案の定、針を飲み込んでいる。外す時に妙な生々しさがあってゾっとした。 現実よりも質感が強調されている。その後、4匹ほど釣ったところで異常に気づいた。水が少なくなってきているのだ。
それで魚が一カ所に集まってきている。餌をつけなおそうとすると
「ごめん、さっき房がけやちゃった」
とトシがいう。 房がけというのは餌のゴカイの頭部のみを針に通すつけかたで通常は一匹のゴカイを分けて3~5本の針で使うのだが房がけの場合は一本の針にやろうと思えば5引きくらいがつけられる。 そんな餌を好む魚がいるとも思えないし餌の消費が異常にはげしくなるので(5~10倍のペースで減っていく) やらないのだがそうした手法もあるにはある。で、トシは禁断の房がけをやってしまったらしいのだ。
「餌がないってじゃあどうする?」
というと
「これを使おう」
と先ほど釣った別の魚を指さす。これを短冊状に切って餌にしようというのだ。 確かに数度そうした試みはやったことがあったがなんだかその時はいやな感じがした。
「わかったじゃあ、そうしよう」
二人でワカシのような魚を三枚におろして短冊状に刻んだ。それを針につけて川に向かうともう水がなくなっていた。 水底には石畳が広がっている。
川ではなく干上がった池のようだ。水はどこにいったのだろう。下におりて水を探した。中州近くに石の屋根がみえる。
その手前に水が集まっていた。そこに魚がいるのだろうか。投入すると20cm位のハゼが釣れた。水の重みでみょうな質感がある。
おぞましいものを釣り上げてしまったのではないかという懸念がよぎった。本来、魚とはもっと美しいものなのだ。
それが集まった水の影響で別な性質をもった物体に変換されているようだ。
それでも釣り人の習性で魚をつりあげ針を外そうとしてしまう。ヤツは針を二本飲み込んでいた。全身に悪寒が走った。
体色が僕の知っているハゼとは異なる。これは黄色い泥である。ヤツの魚体は泥水に覆われていた。触ることを拒む自分の本能を感じた。
これには触れてはいけない。
このままでは。
川についていたシャワーを借りて表面についた水を洗い落とす。どうにか現実がかえってきた。
それでも妙なリアルさがあって触りたくなかった。我慢して針をはずす。感覚が曖昧でそれが相手なのか自分なのかがわからない。
感覚が入り交じってが入り組んでいる。
内部が壊れていくようだった。
トシに声をかけると
「そろそろ帰ろうか」
というので先生の所に帰った。
10匹くらいは釣れただろうか。
堤防に魚が並んでいた。
投稿者 TKM : 2005年01月24日 12:01
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