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2005年03月01日

サマリア キム・ギドク

キム・ギドクの新作が公開直前なのだが全くノーマークだった。
悪い男」は昨年みた映画の中で最も印象の強い作品の一つである。
(「悪い男」についての感想は「悪い男/キム・ ギドク」というエントリーで書いたのでそちらを参照してください)

最新作「サマリア」でも言語以前の儚さかさや切なさ、 哀しさが映像化されている。
決して楽しい映像ではない。痛い映像でありストーリーだ。しかし、その根底には人間の普遍性への信頼を感じずにはいられない。

おそらく僕が魅力を感じているのはそこなのだ。

++++++

余談だがこうした本性に働きかけるタイプのコンテンツは合理性とは異なるシステムによって創出されるように思う。
前にも書いたがある種のコンテンツには「つくりたくてつくっている」というアプローチが機能しない。

「つくらざるえないからつくる」

そうした苦々しさが必ずどこかに潜んでいる。
制作者、作家という枠を超えて人間存在の本性に響いてくる何かが存在する。

どちらのコンテンツがいいかという議論は不毛だ。
それらはフォーマットを同じくするかもしれないけれど別なカテゴリーにあるものだ。

人はおうおうにして「より苦痛を低減させるであろう選択」をする傾向がある。
しかし、回避的なアプローチではたどり着くことができない感覚もある。

生きていることが実感できるのは常にそうした感覚や体験の向こう側なのだ。

これもまたコミュニケーションの問題である。

投稿者 TKM : 2005年03月01日 03:29

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