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2005年03月01日
月島の離島で郵便配達
月島の離島まわりの郵便配達を頼まれる。
自転車で突端の長屋をまわっていたら3214号の封筒の配達場所がわからない。
困った。
おばさんが歩いてきたのできくとこの人は最近ひっこしてきたのだという。よくよくみると2401号の関係者と書いてある。ひとりになったのでおじいさんが近くに引っ越してきたのだそうだ。

さっそく3214号につれていってもらう。押入には布団がつまっている。おじいさんはいないが娘さんはいた。彼女に手紙を渡して離島を離れることにする。離島の局長に挨拶をして角をまがって外へつづく窓に手をかけた。
不審物に気づく。窓枠に画鋲が上向きに接着されている。接着面は赤だ。キケンである。手の負傷は避けた。つまりこの窓は侵入には使えるが脱出には使えないのだ。改めて離島を体験している気分にガクガクとした。
角をもどって郵便局の前の小坂から道路に復帰する。自転車にまたがり銀座に向かう50m道路をひた走る。1時にしんのすけと待ち合わせなのだ。カネコが11時にこのあたりに写真の現像にやってきているはずなのだが。
道路を走っているとアフリカの少年達が100人くらい向こうから走ってくる。オリンピックへの参加が理由だ。彼らは選手なのだ。彼らは交通法から治外法権なので道路いっぱいに走ってくる。ぶつかりそうになるがどうにかよける。こちらからみて右側の1mががら空きになっている。それには理由もあったのだろう。
そのまま走り続ける。
選手団のひとりの女性が一緒に走ってくる。
話をきいてみた。
「名前は?」
「ヴォルシカオ。ヴォカでいいよ。」
「僕はトモ」
「ヴォカは何の選手?」
「100m」
「僕も100mだったんだ」
「タイムは?」
「12秒をきるくらい」
「ヴォカのタイムは?」
「10秒7」
「スゴイな。一緒に走ったら20mくらい差がついてる」
そんな会話だった。
「ヴォカはスシ食べた?」
「まだ。さっきヤマケンが跳んでたよ」
試合前だというので自転車に乗せてあげた。
橋にさしかかる。グルグルとした螺旋にのぼっていく橋である。
橋自体は2mほどの歩道が左右にカーブしている。
向こうからマラソンの練習生が走ってくる。
ヴォカとならんでは通れないので彼女をおぶって橋を進む。
橋をぬけると収穫を終えた水田があった。
ナラシステムによって整備されているようで周辺部でカジアプローチとよばれる農法が試みられていた。この農法の開発者であるサジさんに話をうかがった。
「この農法はシステマティックに行われるのですか?」
「そうだね。基本は焼きを使うのだけれど今回はフルーツの手法を適応させているよ。ほら向こうにラインがみえるでしょ。あのラインで有機を液状にしているんですよ。」
水田の端に水プラントが設置されていた。そうだ時間を忘れていた。のすけとのミーティングの時間が迫っていた。
「ヴォカ、いこうか」
そういって彼女を連れてライン沿いを越えた。
ライン周辺は泥濘があった。子供達は迂回ルートをとっていたが時間がなかったのでそのまま進んだ。ヴォカの体重は50キロくらいだろうか。
大地をおぶっているような感じがした。
投稿者 TKM : 2005年03月01日 15:14
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