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2005年09月28日

メラビアンの法則 このエントリーを含むはてなブックマーク

リビング・ヒストリー・プロジェクトというブログで「メラビアンの法則」が紹介されていた。

■言葉は、平気でウソをつく。
http://www.living-history.jp/archives/2005/09/post_35.html

メラビアンの法則とは

言語情報は、聴衆に与えるインパクトのうちの、たった7%でしかない。

というものだ。メラビアンの法則によればコミュニケーションにおける各情報要素の内訳は

   55% :視覚情報 (見た目・表情・しぐさ・視線)
   38% :聴覚情報 (声の質・速さ・大きさ・口調)
    7%  :言語情報 (言葉そのものの意味)

となっている。
全くその通りだな、と思った。
アソブラボで中央大学の講義をやるさいにプレゼンテーションについてカネコといろいろ議論したのだがその時も上記の3要素についての話になった。

一番ダメなのは用意してある文章を延々と読む人。
これはいただけない。せっかくライブでやっている意味がない。 プレゼンではその場にいる人の時間をいただくわけで自分の言いたいことを言いっぱなしでは相手には何も伝わらないし、 何も価値を提供できていない。

授業では

プレゼン=プレゼント

という考え方が発表やプレゼンでは大事だし、そういう気持ちでのぞむとモードが変わるよ、ということを伝えた。
内容だけではなく、相手に対するエンターテイメントというのかな、楽しませたい、 価値を提供したいという想いはプレゼンの出来の大きな部分を占めている。

世界的なプレゼンの名手としてApple社CEOのスティーブ・ジョブズ氏を紹介した。 彼の場合もいきあたりばったりでプレゼンを行っているのではなく、キーノートスピーチなどの場合、一時間強のプレゼンの為に何十時間、 時にはそれ以上の練習・準備を怠らない。

ビジネスの現場では、一般的に、‘話し手’が考慮すべきこととして伝えられますが、
私は、メッセージを受け取る側としても、重要なことだと考えています。

この一文は盲点だった。
相手の言葉から相手が伝えたいと想っているメッセージの本質をどれだけくみとれるかという視点についてあまり考えたことはなかった。

しかし、確かにそうだな、と思う。
否定的であれ肯定的であれ受け取ったときに重み(嫌な感じがしたとしてもね)がある言葉には強いメッセージが込められていることが多い。 その時は嫌な気分がしたり、面倒だな、と思ったりするのだけれど、コミュニケーションの深度を深めるチャンスでもあるのだと思う。

良質な小説や言葉を読むと、その後ろに空間をただようブヨーンとした液体のようなイメージが見えることがある。
このブヨブヨは言葉ではないのだけれど強いメッセージを持っている。

「感じ」や「フィーリング」のようなもの、としか言えないのだけれど。 これらのメッセージは言葉として固定されると消えてしまう。

「好きだ」という感情を表すのに「好きだ」と書いても伝わらないのと似ている。
言葉とは不思議だな、と思う。

感覚やフィーリングのようなものを伝えようと思った場合は直接その言葉を使うのではなく、 言葉と言葉の関係性によって、言葉の後ろ側で伝える必要がある。

僕たちも日常のコミュニケーションでよくやっているのだろう。

相手の発する言葉の後にある感じ方やメッセージの本質を察する能力が高い人は頭のよい人だと僕は思う。 そういう人に出会うと人として惚れる。それは理解されているという実感があるからだろう。実際には人と人が完全に理解し、 理解されるという関係をつくるのはいまのコミュニケーション手段では難しいだろう。しかし、それが仮想だとしても「理解」 に近い感覚を自分や相手が同時に感じる、あるいは感じようとするということが重要なのだと僕は思う。

人はコミュニケーションの生き物なのだな、と思った。
相手の言葉に対する感覚を上げていくこと、それは自分の言葉を磨くことでもあるのだ。

投稿者 TKM : 2005年09月28日 15:51

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