2005年07月18日
石井先生とドライブ
昨夜は磨邸にお世話になった。
夜半過ぎ、早々に眠くなり眠ったのだが明け方夢を見た。
場所はアメリカのようである。
山岳地帯だ。
打ち合わせの後で大学まで石井先生を送っていくことになった。
タクシーでいこうとすると
「加賀谷君、車を借りてそれでいこう。」
と先生。
「先生、今日、国際免許もってきてないんですけれど」
「大丈夫、私が持ってますから」
なるほどそういうシステムだったのか。
さっそく、スタンドで車を借りてナビを設定する。
アメリカのナビは日本のナビと違って現在地が表示されるのみであった。
地図も線画のみ。
目的地のだいたいの検討をつけて道路にでる。
車はかなり大きめのランドクルーザータイプである。
走り出そうとするがサイドブレーキのはずし方がわからずにあせる。
そして車は滑り出す。
上り坂を豪快にのぼっていく。
しばらくして道が途絶えた。
ナビで確認すると道になっているが眼前に広がるのはあぜ道よりもヤバ目の獣道である。
これはUターンするしかない。
「先生、Uターンしますよ」
そういって何度か切り返しいまきた道をもどることにした。
ところが…。
さっきのぼってきた坂道を下ろうとすると坂道が異様な急角度になっている。
角度にしたら60度はあるのではないだろうか。
見た目の印章は断崖絶壁、90度くらいに見える。
いくらなんでもこれを降りるのは…。
そうは思ったが授業の時間も迫っていたので一歩を踏みだしてみる。
その刹那車は転げるように逆を滑り落ちていった。
気づくと道路から飛び出し、谷を滑走していた。
ハイウェイのフェンスが眼前に迫ってくる。
もう終わりだ…。
車はフェンスとフェンスの間を抜けて、ボーヨーンとはずむように着地した。ゴムボール機能を搭載しているようだ。
高性能なゴムボールタイヤのおかげでなんとかハイウェイに復帰した、ここからは迂回してルート3に入れば大学まで道なりである。
安心したのか眠くなってきた。
++++++
大学につくと巨大なショッピング購買部があった。
最近はここで水泳関係の買い物もできるらしい。
シュノーケリングのセットが680円で販売されている。
灰色のゴーグルに透明な管がセットになっている。
おじさんたちがなにやらあつまって水着の選定をしているようだ。
3号館に抜けていく途中で店の女の子に会った。
昨日、注文していた競泳セットが届いているので取りにいくようにいわれた。
4号館へ続く階段を途中で左に曲がり、カウンターにいくと展示会が行われたいた。
この購買部では変わった場所に変わったものが売られている。
フランス人のカップルが弁当を買っている。
水着を受け取り、港へ急いだ。
ロボットたちが待っている。
巨大な船の甲板に座って水を飲んだ。
そろそろダイブの時間である。
投稿者 TKM : 11:04 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月04日
夜も素麺
食べ終えての感想。
粗食だけれど満足度は高い。
というか美味しいです。
投稿者 TKM : 19:30 | コメント (1) | トラックバック
2005年04月07日
巨大な海賊船と矢印のついた正方形の置き方
久しぶりに夢日記を録音してみました。
今朝がたの夢もなかなか見がたい夢でしたのでメモるよりも録音の方がいいかな、と。
いや本当は肉うどんをつくろうと思って台所でネギを刻んでいたんですがネギを切った瞬間に朝の夢を思い出したんですね。
プルーストの「紅茶&マドレーヌ」とくらべるとやけに庶民的かつ日本的なのでなんだかなーと思うわけですがそれはそれということで下記がMP3です。
巨大な海賊船と矢印のついた正方形の置き方.mp3(2.1M)
あ、そうだ録音してから続きを思い出しました。
海賊船にのって海底にいくんですがそこにサーキットがあるんですね。
そこではなんと実物大リッジレーサーというものが行われていてびゅんびゅん車がフッとんでいきます。山野上先生はフェンスにかぶりつきで
「乗りたいですよー」
を連発しており、じゃあ、やってみようかと係のお姉さんに話しにいくとアラートがなってエヴァンが追尾されているので助けてやってください、と電信がはいる。エヴァンは天才的な子供で地下基地のレジスタンスなんですが彼らは以前ゲームをやった仲で友達なんです。
通路は3Dで出来ており側面は手書きの絵がマッピングされてるようです。歩くと視界全体を絵が包み込みそれが波打つように躍動しています。これがあまりにも素晴らしいエフェクトなのでしばらく遊んでしまいました。
さてエヴァンのいる場所までたどり着いて
「オーイ、エヴァン」
と呼ぶと彼は床におかれた箱から顔をだして微笑むのでした。
投稿者 TKM : 11:50 | コメント (0) | トラックバック
2005年04月01日
氷下魚が泳ぐ川の夢をみた
沖縄の友人達と飲む夢をみた。
場所は福島の実家の近くである。
みんなで飲んでいるとDVDの話題になった。
「そうだ家に沖縄旅行のDVDあるんだ」
「遠いの?」
「いや3分くらいでいってこれる」
そういって外にでた。橋を渡ろうとすると川に魚がみえた。干物の氷下魚が頭をのぞかせて川を泳いでいる。
「そう、昔は魚って干物で泳いでるだと思っていた」
傍らを歩く妹に話しかける。途中、友人のイヅル君の家によって挨拶をしていく。15年くらい前に遊びにいった時、イヅル君は不在だったのだが彼のお父さんが在宅でかなりディープに飲んでしまった。最終ラウンドで彼が持ち出してきたブランデーの蓋はナポレオンの頭がついていてジョークにしか思えなかった。あれを仕事としてつくった人もいるのだよな。
家の近くまでいくと遠くのガラス張りの正方形の建物がみえる。最近できた町役場である。こんな箱モノをつくるから町は財政がいまいちなのだと母はいっていたけれどなかなか立派な建物だ。東京国際フォーラムみたいである。
山が夕日に染まっていく。もうすぐ夜である。
投稿者 TKM : 10:57 | コメント (1) | トラックバック
2005年03月28日
狂った夢 ~牛と象~
昨日、かなりマッドな夢をみたのだけれどテキストに起こす間に忘れてしまいそうだったのでいそいで録音してみた。
日記だと書いている間に記憶が飛んでいくので録音の方が夢の記憶には向いているような気がする。
投稿者 TKM : 02:53 | コメント (2) | トラックバック
2005年03月07日
この車は手を使わない人用です。
と秘書の女性に言われる。
なるほどトヨタがこのたび発表した新型車にはドアノブがついていない。
助手席への乗車の際はかならず秘書がドアを開閉させる。
しかも後継型のガルウィングだ。
セダンにこの仕様を持ち込むとは。
石井先生に促されて乗車すると助手席は異様にだだっ広い。
継ぎ目のない一枚シートが優雅に20度ほど回転し、乗車をサポートする。
円をモチーフにした立体的な畳のような印象をうける。
恐縮しながら席に座る。
「先生は後部座席でいいのですか?」
「そう。私はこちらでいきます」
そうして我々を乗せたトヨタの新型ヴィークルは静かに走り出した。
投稿者 TKM : 09:04 | コメント (0) | トラックバック
2005年03月01日
月島の離島で郵便配達
月島の離島まわりの郵便配達を頼まれる。
自転車で突端の長屋をまわっていたら3214号の封筒の配達場所がわからない。
困った。
おばさんが歩いてきたのできくとこの人は最近ひっこしてきたのだという。よくよくみると2401号の関係者と書いてある。ひとりになったのでおじいさんが近くに引っ越してきたのだそうだ。

さっそく3214号につれていってもらう。押入には布団がつまっている。おじいさんはいないが娘さんはいた。彼女に手紙を渡して離島を離れることにする。離島の局長に挨拶をして角をまがって外へつづく窓に手をかけた。
不審物に気づく。窓枠に画鋲が上向きに接着されている。接着面は赤だ。キケンである。手の負傷は避けた。つまりこの窓は侵入には使えるが脱出には使えないのだ。改めて離島を体験している気分にガクガクとした。
角をもどって郵便局の前の小坂から道路に復帰する。自転車にまたがり銀座に向かう50m道路をひた走る。1時にしんのすけと待ち合わせなのだ。カネコが11時にこのあたりに写真の現像にやってきているはずなのだが。
道路を走っているとアフリカの少年達が100人くらい向こうから走ってくる。オリンピックへの参加が理由だ。彼らは選手なのだ。彼らは交通法から治外法権なので道路いっぱいに走ってくる。ぶつかりそうになるがどうにかよける。こちらからみて右側の1mががら空きになっている。それには理由もあったのだろう。
そのまま走り続ける。
選手団のひとりの女性が一緒に走ってくる。
話をきいてみた。
「名前は?」
「ヴォルシカオ。ヴォカでいいよ。」
「僕はトモ」
「ヴォカは何の選手?」
「100m」
「僕も100mだったんだ」
「タイムは?」
「12秒をきるくらい」
「ヴォカのタイムは?」
「10秒7」
「スゴイな。一緒に走ったら20mくらい差がついてる」
そんな会話だった。
「ヴォカはスシ食べた?」
「まだ。さっきヤマケンが跳んでたよ」
試合前だというので自転車に乗せてあげた。
橋にさしかかる。グルグルとした螺旋にのぼっていく橋である。
橋自体は2mほどの歩道が左右にカーブしている。
向こうからマラソンの練習生が走ってくる。
ヴォカとならんでは通れないので彼女をおぶって橋を進む。
橋をぬけると収穫を終えた水田があった。
ナラシステムによって整備されているようで周辺部でカジアプローチとよばれる農法が試みられていた。この農法の開発者であるサジさんに話をうかがった。
「この農法はシステマティックに行われるのですか?」
「そうだね。基本は焼きを使うのだけれど今回はフルーツの手法を適応させているよ。ほら向こうにラインがみえるでしょ。あのラインで有機を液状にしているんですよ。」
水田の端に水プラントが設置されていた。そうだ時間を忘れていた。のすけとのミーティングの時間が迫っていた。
「ヴォカ、いこうか」
そういって彼女を連れてライン沿いを越えた。
ライン周辺は泥濘があった。子供達は迂回ルートをとっていたが時間がなかったのでそのまま進んだ。ヴォカの体重は50キロくらいだろうか。
大地をおぶっているような感じがした。
投稿者 TKM : 15:14 | コメント (0) | トラックバック
2005年01月29日
桜と難解なアイスクリーム
実家に戻ると小学校時代の同級生が待っていた。
「やあ。憲諌の放棄が正式に決まったらしいよ。いま戻ると鹿児島ではあれを歌うんだ」
「諌言?それどういう意味。歌うって同期の桜?」
「いや違う。正確には法律がそういう方向に向かっているということでこれからは子供の発言が制限されていくみたいだ。軍艦マーチだよ」
彼は子供の頃から早熟であったのだが大人になってもいまだ早熟な話し方が抜けない。難しい言葉を使うのが好きだ。 典型的な擬態性難解症である。
家の向かいにある小山から男性が二人でてきてうちの門の所で談笑している。手には缶コーヒーを持っている。 それを塀の上において二人は立ち話をしている。男性は何かをあけた。ビニールが宙に舞った。
街を歩いているとビニールを足下に捨てる人々をよく目にする。
一時もはやくビニールを手放さなければというあせりなのだろうか。
むしり取るようにビニールの包装をほどき手早く宙に放る。
そうしないと何か不都合があるのだろうか。
タバコでもパンでも包装してあるビニールはなんのためらいもなく地面に放られる。
自動的に気化する包装を開発することが急務だ。
よくみれば町中にはうち捨てられた空き缶とビニールが散乱している。
どんなに綺麗に整えられた区画でも少し影にはいるとそうした風景は珍しくない。 六本木ヒルズは掃除係の人々がいるから表向きは綺麗に整えられている。しかし、かげにある自転車置き場は様子が違う。 その雰囲気は人の内面を語っているかのようで情景はまるで「呪怨」にでてくる荒れ果てた民家である。
家の前にいる二人もそうした振る舞いをするのであろうか。
空き缶を捨て置いて歩み去っては欲しくないのだが。
二人を見つめていると彼らもその視線に気づいたのだろう。
何事かを話している。
「自由が禁じられていく傾向が一般化してくるのは嬉しくないものだね。そういえば君はそういう方向の話が得意だ。 論文を書いたらいいじゃないか」
友人に話しかける。
「そうだね。これから少しやってみるよ」
駅まで歩いていくことにした。
振り返ると門のところにたむろしていた二人は缶を持って立ち去る所だった。
路面には先週降った雪が固まっていた。
郵便局の前を通る当たりで彼が歌の話をした。
「長崎ではさ。明治が生きているからいつもこの歌を歌わせられるんだ」
そういって彼は歌を口ずさんだ。
「そうか。慶應とは少し違うんだね」
大学の違いにかかわらず九州との関わりにおいてはある歌を歌うことが一般的であった。 だから僕は別な歌をイメージしていたのだが彼が歌ったのは違う歌であった。
彼の家は駅前にあった。別れの挨拶をして駅に向かった。駅前には店が三軒ならんでいる。ひとつは果物、もうひとつは魚と果物、 もうひとつが魚と果物と蕎麦。蕎麦でも食べようかな。棚にあった蕎麦とカップ麺と油揚げを買った。
「電車がそろそろきますよ」
駅からアナウンスがきこえた。駅につくと向こう側のホームにいくように言われた。 15分の電車に乗ればいいのだけれど走らなければならないようなので19分の電車に乗ることにした。そうだ指定席を買ってあるのだ。
「15分の電車にのらなきゃ」
そういっておばさんたちが走っていった。
陸橋をわたって17分頃に向こう側のホームについた。
こちら側のホームには巨大なスーパーマーケットが併設されている。
いつもはここでアイスクリームを買っていくのだが今日は間に合いそうにない。
売り子のおじさんが
「アイスあるよ」
とシュガーコーンに盛られたアイスクリームを売っていた。ヨーロピアンスタイルなのはこの地方の特色であろう。 電車がホームにはいってきた。今日は4号車だ。二両編成の小さな特急である。車体はグリーン。側面にベージュのラインが入っている。
室内に入ると一列に10席ほどの座席がならんでいる。僕の席は
「K-1」
であった。後ろにジャージにパンチパーマの人たちが並んでいる。
彼らはP列だ。
電車が動きだした。
友人は論文を書き始めただろうか。
彼がいっていた難解な名称ではじまる法案の名前と歌の名前がどうしても思い出せなかった。
投稿者 TKM : 09:16 | コメント (0) | トラックバック
2005年01月24日
由美かおるに似た先生と釣りにいく
ハゼ釣りの夢をみた。
衝撃的な釣りであった。
由美かおるばりに外観と実年齢があっていない女の先生と一緒に10人くらいで海にでかけた。 その車になぜそれだけの人数が乗れるのか不思議だったがジムニーと形状の似たくらすのジープである。色は紺色だ。
海に近づき、ポイントを探すようにたのまれた。
時刻は午後4時。
この時間からだと1時間~2時間くらいしかできないだろう。海岸には人が集っている。山手線状態で釣り糸が垂れている。
この様子ではここに10人からの人間が割り込むのは難しそうだ。
河口の方をみるとそちらのポイントはまだ空いているようだった。真田広之が忍者役をやっていた「戦国自衛隊」 のロケ地にもなった河口である。当時は対岸に松の木が垂れていたのだが現在は整備されその頃の面影は薄れている。 橋もできていてその下で数人が生き餌をつかった釣りをしているようだ。
手前の陣笠をかぶったおじさんにあたりがあった。
サダキチに
「なんだと思う?」
ときくと
「スズキじゃないかな」
という。みているとおじさんはタモ網を取り出して魚を取り込んでいる。みれば50cmくらいのスズキである。いい釣りだ。
「ではこのあたりでやりましょう」
先生にそう伝えて車に乗り込んだ。川沿いに車で進んでいくと途中でテトラポットのバリケードがあった。 そこで車をおりて仕掛けをセッティングすることにした。ヤマダが竿を2本セットしている。とりあえず一本だけやってみることにした。
黒のレザーケースからカーボンファイバーの竿を取り出した。竿にはリールがセットされており、よくみると仕掛けもついている。 中通しウキが7連になっている。22年前につかったハゼの仕掛けだ。その仕掛けは取り外し、既製品の3連のT字天秤に切り替える。 テグスを結びなおし、餌のゴカイをつけて投入する。
後ろを振り返るとトシの仕掛けに絡みそうだったので注意する。
投入しようとしたその瞬間に何故かリキんでしまい手前におちる。こんなことは滅多にないのだが頭上に橋があるため低くなげようとしたためだ。
巻き戻してもう一度こころみる。
竿はカーボンファイバーの為、やけに細い。けれど強靱である。手に仕掛けの重さが伝わってくる。
再投入すると丁度川の4分の1あたりに着水した。あとはアタリを待つ。
竿先には鈴がついている。魚がヒットすればこれが鳴る仕組みだ。
竿を下におこうとするが斜めになっているのでうまくおくことができない。そうこうしているうちに潮が満ちてきた。
「なんか満潮みたいだなちょっとあげておこうか」
そういって1mほど上の方に移動した。満ちてきた潮に引きづられ仕掛けが水底を転がっていく。それが竿先をゆらす。 魚の引きとはことなる竿先の動きである。
時間が近づいてきたのでちょっとあせりを感じる。
あと何分こうしていられるのだろう。
しばらくして水が段々と引いていった。
水も透明になっていく。魚はどこにいるのだろう。
見えた!
水底をハゼが泳いでいる。3匹、5匹、ハゼはその数を増やしていく。トシに声をかけた頃には水底がハゼでいっぱいだった。 餌のついた仕掛けをその集団に投入すると食いつくのが見えた。
それにあわあせて竿をあげる。引きがあってハゼが釣れた。案の定、針を飲み込んでいる。外す時に妙な生々しさがあってゾっとした。 現実よりも質感が強調されている。その後、4匹ほど釣ったところで異常に気づいた。水が少なくなってきているのだ。
それで魚が一カ所に集まってきている。餌をつけなおそうとすると
「ごめん、さっき房がけやちゃった」
とトシがいう。 房がけというのは餌のゴカイの頭部のみを針に通すつけかたで通常は一匹のゴカイを分けて3~5本の針で使うのだが房がけの場合は一本の針にやろうと思えば5引きくらいがつけられる。 そんな餌を好む魚がいるとも思えないし餌の消費が異常にはげしくなるので(5~10倍のペースで減っていく) やらないのだがそうした手法もあるにはある。で、トシは禁断の房がけをやってしまったらしいのだ。
「餌がないってじゃあどうする?」
というと
「これを使おう」
と先ほど釣った別の魚を指さす。これを短冊状に切って餌にしようというのだ。 確かに数度そうした試みはやったことがあったがなんだかその時はいやな感じがした。
「わかったじゃあ、そうしよう」
二人でワカシのような魚を三枚におろして短冊状に刻んだ。それを針につけて川に向かうともう水がなくなっていた。 水底には石畳が広がっている。
川ではなく干上がった池のようだ。水はどこにいったのだろう。下におりて水を探した。中州近くに石の屋根がみえる。
その手前に水が集まっていた。そこに魚がいるのだろうか。投入すると20cm位のハゼが釣れた。水の重みでみょうな質感がある。
おぞましいものを釣り上げてしまったのではないかという懸念がよぎった。本来、魚とはもっと美しいものなのだ。
それが集まった水の影響で別な性質をもった物体に変換されているようだ。
それでも釣り人の習性で魚をつりあげ針を外そうとしてしまう。ヤツは針を二本飲み込んでいた。全身に悪寒が走った。
体色が僕の知っているハゼとは異なる。これは黄色い泥である。ヤツの魚体は泥水に覆われていた。触ることを拒む自分の本能を感じた。
これには触れてはいけない。
このままでは。
川についていたシャワーを借りて表面についた水を洗い落とす。どうにか現実がかえってきた。
それでも妙なリアルさがあって触りたくなかった。我慢して針をはずす。感覚が曖昧でそれが相手なのか自分なのかがわからない。
感覚が入り交じってが入り組んでいる。
内部が壊れていくようだった。
トシに声をかけると
「そろそろ帰ろうか」
というので先生の所に帰った。
10匹くらいは釣れただろうか。
堤防に魚が並んでいた。
投稿者 TKM : 12:01 | コメント (0) | トラックバック
2005年01月22日
24時間マラソンとしんのすけのセグウェイ
大広間には外国人を含む100人強が座っている。
「使えないヤツは国籍に関係なく使えない」
左斜め前に座っている坊主の白人がいちゃもんをつけてきたのでそれへの返答である。 スタート時間が迫っているからみんな気が立っているのだろう。これから24時間マラソンエベレスト杯である。
しんのすけの家は掃除がすすめられている。業者からは二人が掃除要員として派遣されている。 小学生を含む10人の子供達が臨時に集結を義務づけられていた。当初、 この競技は午後5時にスタートされる予定であったのだが掃除の進み具合とエントロピーの第二法則がぶつかってしまい拡散していく散らかり具合の方が掃除人のスピードよりもはやい。
「みんな、これから少しお話をします。いいですかきいてください」
としんのすけが話をはじめた。みんな話に集中している。
そもそもことの発端はこうだった。
銀座の中央通りを歩いていると正面から木の箱に乗った男が歩道を壁側に向かって進んでいた。
「なんだアイツ!」
思わず叫んでしまった。
みると目をつぶって眠った状態でしんのすけが箱にのってふらふらと壁に向かって歩を進めているのだった。
この絵がすさまじく面白く。
「しんのすけ寝てるよ!」
というと「ハッ」と我にかえったようで
「え、寝てないねてない。これからやるよ」
「やるって何を?」
「だからマラソン。これから市場にかい出しにいってそこでやるから。駐車場のところにアイスクリーム屋があるのでそこで集合。 よろしく」
そういって日本式のセグウェイに乗って彼は去っていった。
素晴らしい映像だったので撮影しなかったことを悔やんだ。彼が乗っていた木製の箱形の乗物には動力はなかった。
足で漕ぐにしても足が地面に接するポイントもない。不可思議な乗物だった。
駐車場に向かう途中で電気自動車の話になった。
「そんなものこんなところ走ってないだろう」
と言ったら後方から。
「今日、時間ある?」
とモロイさんが登場した。
「あ、大丈夫ですよ」
というと。
「あ、っそ。じゃあとりあえずいくか」
といって国会の周りの公園を走る専用のガソリン式電気自動車を借りてきてくれた。
「運転してみる?」
「え、いいんですか。では」
二人乗りの三輪車のような乗物で公園の歩道を走り始めた。ステアリングが激アマで。ちょっとハンドルを切るとふらふらする。
「替わる。オレやるわ」
そういってモロイさんと運転をかわった。後部座席に座ってモロイさんが運転をかわった理由がわかった。 後席は自転車の二人乗り状態になっておりやたらと狭いのである。190cmを越す長身のモロイさんではこれはきつそうだ。
「あのさ。歩道に溝があるじゃない。あれにはめると自動的に走るんだよ。やってみるか」
石畳の歩道には幅5cmくらいの溝がある。 どうやらこれが古代より続く誘導ラインになっているらしく操縦を代行してくれる仕組みである。
「よし、じゃあここでラインインしよう」
そういって直角のカーブのところでハンドルを溝にあわせようとするがスルーしてしまう。
「あれ、なんで入らないんですか?」
「いやー、あぶなく猫をやるところだったよ。寝てるだろうそこ」
ほんとだ直角に曲がった溝の中で黒猫が眠っている。ここではいっていたら後々ヤバイことになっていた。
途中、水をまいているおじさんがいたのであいさつをした。
「やあどうも。今日はひまわりが綺麗だねえ」
おじさんはそういってホースで水をまいていた。
そろそろ出発時間だろうか。アイスクリームを買って集合場所に向かわなければ。
投稿者 TKM : 13:50 | コメント (0) | トラックバック
2005年01月14日
岸壁からダイブ ~久々に面白い夢をみた~
昨日はモロイさんの案内で国会にいってきた。
その詳細は後ほど。
まずは夢日記から。
釈由美子と車に乗っていた。
我々はプロジェクトの罰ゲームに参加しているようで港の岸壁の30m後方にいた。罰ゲームの要領はこうだ。
まず車で岸壁まで全速で加速する。
岸壁を飛び越えて海にダイブし、沈むまでに脱出する。
岸壁には黒と黄色のボーダーのコンクリのブロックがおいてある。
その隙間から車で飛び込むことになる。
とりあえず距離を確認したかったのでバックして方向をかえ、岸壁の近くまで車を走らせる。
岸壁近くに寄せて、運転席から外海をのぞくと下にはテトラポットがある。
高さは5mくらいであろう。
正直な感想としては「ヤバイ」と思った。
洒落なっていない。
突入後の自分たちがどのような状況におかれるであろうかを想像していたらそれがリアルな現実になってイメージされてきたのであわててイメージと現実を引き離していく。危ない。
大門さん(わたりてつや)ひきいる軍団といっしょにテロ対策を行う約束なっていた。
彼らからバズーカタイプの銃を渡され、
「そろそろ配置だよ」
と声をかけられる。
少し肌寒かったのでジャケットとりもどる。
ジャケットというよりもジャンパーといった方がしっくりくる。
紺色の上着を羽織ると思いのほか温かい。
外にでるとトラックの向こうから紺色の作業服男が歩いてくる。
あれこいつ…。
渡されたデジタルリストにあったテロリストの服にそっくりだ。
連絡しなければ。
近くのトラックに乗る。
電話かまそうとするが電話ない。
近く歩いていた男の人に訳をはなして貸していただく。
電話をかけようとするけれど秘匿回線用の番号わからない。
通常回線で番号をきいてメモする。
ところが通常回線なものだから暗号化されている。
これがやっかいでキュービタル暗号を利用しているようだ。
A「さんかもな321053awaやさわんじわ」
という文字列が
B「参加もなヤサわカれんじ」
のような文字列と同時に存在している。これらの二つの重ね合わせ(エンタングル)が数字になっているのだ。これをひとつひとつメールインターフェイス(つまり携帯の文字入力)をつかって入力していく。
ここからがキュービタル暗号のスゴイところで実際に入力している文字、画面に現れる文字、そして自分がみているメモの文字のすべては異なって表示される。
これは量子世界における不確定性をマクロな系である現実世界に反映させることによって生じる現象のブレを利用した究極の暗号システムで入力時に生じる量子的ランダム性を拾うため信号の解読は不可能である。マッチングには電話番号を示す暗号が脳内でイメージとリンクしていく時にうかびあがるストーリーパターンをマクロ信号として用いている。
久しぶりに使うので思うように入力が進まない。
入力しているとリストテロ(集団の名前)のトップ・Mr.ナカタに発見される。
危険を感じたのでいそいで車をだす。
左にまがって信号こえて左にまがると港の近くの有名な漬け物旅館の入り口についた。
ここで隣に座っていたおじさんをおろす、この人もリストテロの一員らしい。
脱出して、左にまがって止めて番号を打つ。なかなかうてなくてずっと携帯と格闘を続ける。なんどもまちがうがようやく脳内で「ヤサカ」と認識していた文字が「ヤサワ」であることに気づく。「サ」まで入力した時点で現実世界に呼び戻された。
その後、カネコとデジタルマンガのブレストをした。
教室にかえるとリックスプリングフィールドをしってるかとタクに聴かれたので知ってると答える。先生が「ゲストにたしかー」といってエアロスミスとイギリスのバンドにチェロを教えていたという高名なロッカーが下にきてたなあという。へー、と思っていたらその人登場した。教室は大騒ぎであう。タクが英語で解説をはじめた。
「僕が質問するけれどみんな入ってきてください」
といって質問タイムにきりかわる。しかし僕は彼を全く知らないので質問が思い浮かばない。
帰りにバスにのったらバスの座席の上がオープンルーフになっていて、オレとタケでそこにたちあがってバスから上半身をだして騒いで坂をおりていった。
途中、警察の車とすれ違った。
カネコとのブレストは良い感じでイメージがみていく。
「やっぱりあれだ。対話というスタイルがガチンコはまるんだよ!」
とオレ。食堂で食事をした後、地上にあがって帰ろうとするとケンタロウが
「オレボードやってくわ。これ新作なんで」
といって入り口が小坂になっている家にはいっていく。なるほどボードとはキーボードをつかったボードゲームであった。
オッケーじゃあね、と声をかけて家に戻る。
タケがワインを飲むというので食堂でワインでも飲み始める。勧められるが小銭がないからやめようかなと思ってた。
友人に
「ギネスならばしかけによっては無料で飲めるよ」
と教えてもらったので樽に座っていたらサクサクとグラスが並んでギネスが手渡された。良い店である。
しかし、でもそこで発表された論文がつまらないので結局、途中で帰ることにした。戸棚の中にルータが入っていて、それがつまらなさの原因らしい。
投稿者 TKM : 04:05 | コメント (0) | トラックバック
2005年01月07日
戦車とウマと少年とボビーのサイフ
ゆっくりと眠った朝は気持ちがいい。
戦車の夢をみた。
回転する砲台に男はしがみついていた。ぬかるむ地面は雨に濡れているのではない。溶解する地表がうねっているのだ。 50台の戦車型自動車がうねる大地を疾走していく。川へと向かって重機が高速で移動する様を丘の上からみていた。
海のような地面である。50cmの硬地の下には大地の呼吸があった。割れた地表はクレームデュプレに似ていた。 戦車は海と化した大地を進んでいく。
砲台につかまった男はいま何をみているのだろう。
男の視覚に入ってみた。
1mの距離まで近づいた。男の視覚ではない。戦車の視覚だ。この戦車には視覚がある。
男は振り落とされそうになりながらも心の奥底に余裕をもっている。男を振り落とすかどうかは僕が決めるのだろう。
しばらく揺れる地面をみていた。
戦車隊が行進をつづけているころ川のこちら側の草原では馬が草を食んでいた。少年の馬であった。
「チーズを食べたことがあるか」
と少年に尋ねると
「馬も僕もチーズを食べたことはないです」
というので少年とチーズを買いにホームセンターにいくことにした。休日のホームセンターは午前5時にもかかわらず数名の客がいた。 少年にカゴを持たせ、チーズを選ぶ。瓶に入った粉末を固定させた形状のチーズを選んだ。このチーズには蜂蜜がよくあう。 よくみると小さな蜂蜜がセットになっていた。
少年の父親にはビールを買っていってやろうと思った。
二人でレジに並んだ。並ぶのは嫌いだが隣のレジよりも空いているように見えた。
前の客が会計をすませた。
サイフを取り出して支払いをしようとすると
「予約がはいっているのでおまちください」
レジの女性がそういった。50歳くらいのおばさんである。肩くらいまでの長さの髪は歳のわりに綺麗にカットされていた。 この年代の女性のイメージは失敗したパーマネントの髪型という印象があったがそうではなかったので意外だった。
三人でしばらく待つが会計の予約をいれた女性はあらわれない。
10分ほど待った。女性があらわれた。見た目は大きな黒人の女性であった。しかし彼女は同時に日本語を話すおばさんでもあった。
彼女は日本人のおばさんでありながら巨漢な黒人のおばさんでもあった。
彼女の買い物カゴには粒入りピーナツキャンディーの袋が15袋入っていた。
会計をしようとしてレジのマークをみるとカードが使えた。レジのおばさんと入れ替わりでやせたおじさんが会計をしてくれた。 おじさんは紺色のエプロンをしていた。口元の髭は「喫茶店のおじさん」な雰囲気を醸し出していた。
少年とレジを離れるとフランス人のボビーが向こうから歩いてきた。ところでこの店は屋外にある。床はなく足下は地面であり、 草が生えている。棚は普通のホームセンターと同じだ。しかし床と天上はない。店は自然と共生している。
「これからいくのかい?」
ボビーが少年に尋ねた。足下をみると黒いサイフがおちていた。20cmほどの長方形のサイフである。拾い上げて中をひらく。 ファスナーをあけると茶褐色の小銭がはいっていた。
「あれサイフだ。このサイフ誰のですかー」
大きな声で周りの人々にたずねた。
「あー、僕のです。去年なくしたのよー」
ボビーが手をあげてそういった。サイフをボビーにわたすと喜んで駆けていった。
少年と草原に戻ると馬は消えていた。替わりに馬型の木材がおかれていた。背の高い草が風になびいている。
「馬と世界が固定されるのはどうしてかわかるかい?映画の秘密を知っているかどうかが問題なんだ」
背後から声がした。振り返ると男が朗読をしていた。つぶやきといったらいいのだろうか。男はそこに設置されていた。 自律的に存在するのではなくこの世界の構成要素としてそこにあった。男の言葉にはメッセージがあった。 それをくみとるかどうかは少年と僕の意思だ。
男の周囲で風景がほどけていった。
彼は20分前の世界を導こうとしていた。
風景はそのままに時間がまきもどされていった。
戦車隊は時間を行進していた。
縦軸と横軸が入れ替わっていく。
時間と空間が縦軸と横軸におきかえられ、別々のシーンで進んでいく二つの物語がそれぞれのエネルギーを示していた。
男はまだ「映画の秘密について」の朗読を続けている。
投稿者 TKM : 11:22 | コメント (0) | トラックバック
2005年01月04日
絶対零度の寿司を食べる『これが零度斬りです』
寿司を食べる夢をみた。
詳細はおぼえていない。
なんだかたくさん食べていた。
カウンターの向こうでは寿司競技がはじまっていてマグロやらなにやら刺身の盛り合わせの切り口を競っている。 問題はそれぞれのネタが絶対零度であることである。そのため盛りつけは円形に行われる。
「これが零度斬りです」
とアナウンスが入るが僕にはその良さがわからない。
とりあえず食べていた。
お寿司が好きだという人は多い。
友人にもそういう人がたくさんいる。
僕は好きでも嫌いでもない。
おいしいなと思う時もあれば面倒だなと思うときもある。
面倒だと感じるのは食べているのに食べることに集中できず落ち着かない時である。食は基本的にエンターテイメント、楽しみであり、 コンテンツであると思っているから、いちいちこちらから声をかけなければならないような「手続き」は蛇足だ。
「うまいものを出すこと」それに集中するのは誰でもできる。
問題はそこから先なのだ。
コンテンツとして食をとらえなおすとそこでは「気持ち」が問われる。
「そんなものなくたってうちはお客さんがいるし、バンバン儲かってるよ」
という店もあるだろう。しかしそれはトレンドでしかない。消費的行動に支えられた商業的成功は食というコンテンツを疲弊させていく。 その傾向は驚愕すべきスピードで加速されコンテンツとしての食は見せかけだけで中身がないものにすり替わっている。
こじゃれた店舗。
暗めの照明。
○○風な内装。
コンビニレベルの食コンテンツ。
ダイニング系の店のほとんどがこの傾向にある。
その手の店がはやるのは消費的なニーズへの回答なのだろう。
それは食ではなくスタイルの消費である。
店舗以外の部分ではコンテンツ性を持たない希薄さに辟易するとともに妙な既視感を覚える。
そうした場にいくといつも思う。
「何故この人たちは好んでこの店に来て、こんなもの (決してマズくはないがおそらく適正価格の5倍くらいの値段であろう)を喜んで食べているのだろう」
本当にそう思うのだ。いつも。
飢餓にあえぐ人々とか明日の食にも困っている人もいるのに、という話はなしだ。
これはコンテンツとしての食の話である。
僕は本心から思う。
この人々は何故この店にくるのだろう。
何故、適正でないこの価格に疑問を抱かないのだろう、と。
やまけんのブログで「美味しいものは高くていいはずだ」という意見があった。
高い店と言われる店はサービスと商品のクオリティをみればわかるが実はさほど高くない。
けれどその差は目に見えるわけじゃない。
問題はここだ。
その違いはボーダーラインがひいてあって「ここから先でレベルが変わります」
と表示されているわけではない。
なので見かけだけは「それっぽい店」をつくることはそれほど難しくない。
視覚的な店といったらいいだろうか。
そこでは「味」と「味わい」は問われない。
大事なのは「見かけ」である。
「見かけ」に重点が移行しているのだ。
といってはみるがこの傾向は止まらない。
傾向は傾向として認めなければならない。
その上で方法を考える。
そういうアプローチが必要なのだ。
統治や経営もそうした人の力学を取り入れる必要がある。
テコを効かせるのにもそれなりのやり方があるはずだ。
投稿者 TKM : 15:16 | コメント (0) | トラックバック
2005年01月03日
地下室の攻防
ドラマな夢をみた。
男は地下室に降りていく。
彼は扉を閉めようとする。
重い扉である。
扉を開き50cmくらいの黒いケースを中に押し込む。
自らも入ろうとする。
「あなたを信用できない。ガムを貸して鍵を壊すわ」
「何をいっている。ここを閉めなければ殺られるぞ」
「はやくガムを。でなければ通せない」
男の娘は頑なであった。二人の視線が対立した。男が折れた。娘は鍵へガムを詰めた。これで世界と向こう側を隔てる扉は開かれた。 鍵はもはや機能しない。二人が扉の向こうに入ったその刹那、数人が階段を駆け下りてくる。
「奴らはこちら側にくるぞ」
「わかってる」
鍵を破壊したのは間違いだったと気づいた。
今回は本物であった。
男は実体であった。
部屋に入り扉を閉める。鍵はかかっていない。だが見た目にはわからない。彼女は扉を閉じた。 急いで2mくらい向こうにおいてあった木の箱を扉まで押していった。
「どうした?開かないのか?」
扉の向こうから彼女を呼ぶ声がする。
「鍵があるの。だから開かない」
そう答えてから壁際においてある冷蔵庫に気づいた。
「あれも使う」
「わかった」
二人は冷蔵庫を扉まで押していった。
「長くはもたない」
「わかってる…」
鍵の存在が重くのしかかる。何故あの場面で鍵を破壊したいと思ったのか。何故、封印をためらったのか。考えるが答えはでない。 時間は迫る。
「朝になる。時間はない」
男は船の準備をはじめた。床におかれた布を払うと風のような物質でできた船が二艘あらわれた。全長は4m。 見た目は時代劇にでてくる川船ににている。しかし船を構成する木片の厚みは5mmに満たない。風の船である。
船体に黒いケースやその他のボックスを乗せていく。
外界へとつづく開き戸をあける。眼前には道路とその向こうに水深の深い水田が広がっている。船出には道路を抜け、 水田へと船を押し出す必要がある。
「どうしてもいきたい」
彼女は男にいった。
「わかった。お前の命を預けろ」
男はそういって開きかけていた扉の方へ向かった。彼女には男の言葉の意味がわかった。振り返らなかった。 外界へとつながる扉の向こうで妹が待っていた。
「はやく」
妹に声をかけ二人は船を押し出した。驚くほど軽い。10kgもない。振り返ると扉が開き始めていた。妹が父親の不在に気づいた。
「どうして?」
「わかってる。間違いだった。でもいかなきゃならない」
彼女は悔しさに顔をゆがめた。それから二人は船を押し出した。船は坂をのぼり道路を越え、水田へとこぎ出した。 水田の真ん中あたりを小川がはしっている。そこまでいけばいい。それだけを考えた。
鍵の事は考えなかった。
扉の事も考えなかった。
明け方が近づいていた。
投稿者 TKM : 16:36 | コメント (0) | トラックバック
DSで通話
ウトウトしていたら夢を観た。
月島の三角公園の近くでドラマの撮影をしている。その様子をチャンネルを変えながらみていた。
主演は両方とも有名な女優だ。今井美樹もでていたように思う。
ナガタ二尉と待ち合わせてゲーム会社の寮に向かう。ナガタ二尉は近くに住んでいる。撮影が始まる前にカネコと打ち合わせをした。 米国のゲーム会社のオフィスが公園の近くにある。オフィスにいくと1階のはしが風呂場になっていてプールの形状をした湯船がおいてある。 その湯船で打ち合わせをした。場所がないのだ。
しかしこれは米国では一般的な様式らしく社員は「ヤア」などとこ声をかけてくる。 薄いブルーのシャツをきたボールドヘヤーの男性が中央のテーブルで議論をしている。
「そろそろ時間じゃないかな?」
時計をみると待ち合わせの時間が近づいていた。カネコとの打ち合わせを終えて、外にでる。まだ撮影は続いている。 ナガタ二尉はすでに公園に到着していた。
「ご無沙汰してます」
と挨拶もそこそこにナガタ邸に向かう。今日はDSとPSPについて研究会を催す予定だ。早速、PSPをわたして画面を確認してもらう。 カバンからPSPを取り出すと実機の2倍ほどの大きさの画面サイズの端末であった。
「この画面。大きいですね」
「そうなんですよ。現在、リッジレーサーしかないのですが酔いますね」
そんな会話を交わした後にDSの解説をしようとDSも取り出す。
「こちらはオモチャという感じですね」
取り出したDSを起動させるとピクトチャットが立ち上がった。同時に画面にははじめてみるゲームタイトルが映し出されている。 「ヨッシーファイト」というゲームらしい。どうやらさっき打ち合わせをした際にカネコの本体を間違えて持ち帰ったようだ。
プルルルー
プルルルー
DSから呼び出し音がしている。ん?
いぶかしげに下画面をタップすると
「もしもーしカネコでーす」
なんとカネコの声がする。何事だろう。DSは通話ができたのか?
「あれ、通話機能ってあったんだっけ?どうなってんの」
「本体、逆になっちゃったよね。これから取りに戻るわ」
「あ、わかった。いま、ナガタ二尉といるんだけれどこれ話せるんじゃない?」
「お、いいね。こんにちはー。カネコでーす」
テーブルにDSをおいてナガタ二尉にも話てもらう。
「こんにちはナガタです。きこえますか?」
二人は会話を楽しんでいるようだ。ほとんどSkype状態だがこの機能は素晴らしく楽しい。DSが端末になるのか。えらく感心した。
TVをつけると公園の撮影は終わったようで番組は終盤にさしかかっていた。謎は依然のこされたままだが感じとしては終幕に近いだろう。 風呂場の電気をつけようとしたら今日が何日だったのか忘れていることに気づいた。
投稿者 TKM : 02:02 | コメント (0) | トラックバック
2004年12月29日
マリオインターフェースと宇多田ヒカル
二人で任天堂DSを起動し、ゲートに向かう。
ゲートの向こうがゲームの世界だ。
ぱっとみには遊園地の出入り口に似ている。
ゲートセブンとゲートワンのどちらかから入らなければならない。
最初はアクセスの関係でゲートワンから入った。
セブンは空間ゲートになっており、神田駅の後方にある。
ゲートを含むゲーム空間の出入り口は空母のカタチに似ている。
地下鉄の構内マップのようなものが画面に表示され、300倍に拡大され空中に照射されている。
とりあえずゲートワンでいくことにしてカネコとお互いに「ユーハブコントロール状態」でスタートする。
スタートしてすぐの画面でマリオは階段をのぼっている。
ジェットコースター乗り場にいく感じとにている。
「とりあえずBダッシュだな」
と打ち合わせて左方向のコースにはいる。コースは幅10メートルくらいの高架下世界である。現実世界が入り込んできているのでやけにリアルだ。マリオのインターフェイスで現実世界を自分たちが移動している。
しばらく進むと分岐ポイントにきた。ジャンプアクションで右のコースを選択し、フロアを移動する。上階への移動を確認したあとで
「カネコ、次の面ってなんだっけ?」
ときくと
「たしか歌舞伎だろう」
「そうか。あの面か。じゃ、クッパはまだ先だな」
「いやー、クッパ小気味いいぞ」
などといっているまにフロア(面)がかわった。
階段を走り降りていくとゴルフコースに出た。
一面、緑である。
通常のゴルフコースの場合はフェアウェイとラフ、バンカー、池、グリーンで構成されるがこのゴルフコースは構成がキュービタル化しており、
フェアウェイがラフに。
ラフが砂利に。
グリーンが芝生と地面との混成。
という構成であった。宇多田ヒカルがパットの練習をしている。
「カネコ、これパットはやっぱりペンでやるべきだよな」
「これは手書きインターフェイスの出番だよ」
二人で交互に打ってみる。ボールはグリーンを転がる。しかしカップ近くで画面上のグリーンの色が橙色に変色し、摩擦効果がゼロになることを示す黒いボールが10個ほどあらわれる。
「ヤバイ」
そう思ったので本体を傾けると地面が揺れた。
カップ近くにボールが移動していた。
宇多田ヒカルはまだパットの練習をしている。
これでこの面も終わりだ。
グリーンの向こうの空間が扉のように開いていく。
世界の一部が絵になっているようだ。
グレイの通路が続いている。
スターウォーズにでてくるデススターの内部映像のようだ。
「次、3面だよな」
「うん、たしかそうだけれど駅逆じゃないか?」
そう確かに駅が逆側にはいってしまっており神田側にでてしまっている。
「これじゃ抜けられ無くない?」
「うーん」
とやっていると突然画面にドカンが現れた。
「マリオ土管だ!!」
マリオ世界では土管は別面へのワープポイントなのでそのまま二人で土管に飛び込んだ。土管の中に入ると3Dビューが変化し、自分を含む全景をバートビューでみている。凄まじいスピードで土管の中をマリオ(自分たち)が流れていく。
流れている自分の視点とそれを見ている神の視点が共存している。
「これ、どうなるんだ?」
「いやー、わかんないな、とりあえずワープっぽくはあるけれど」
ぐんぐんスピードが上昇していく。土管は上下にくねっている。左右にはまがらない。途中、岩下志麻が正座して生け花の練習をしている風景を抜けた。
「あ、極妻だ」
そういっている間に空間は別面へと近づきつつあった。前方に向かっていたはずなのだが土管は上方向に270度のRを描き後方へと転じている。周囲をみわたすとマリオ世界と現実世界がリンクしていた。移動はマリオ世界のインターフェイスなのだが風景は現実の東京世界である。ただし地表ではなく空中だ。周囲には東京の雑然とした街並みがある。
パッという音がした。
別な面にきていた。
周囲にはハリガネのフェンスがある。
電車の駅の下のようだ。
いつのまにか残マリオ数は0になっている。
「さて、どうやらゲートセブンの方にきたみたいだな」
「じゃあどうするこっちからでてゲートワンから回り込んだ方がいいかな」
「だな、コンティニューがないみたいだからさっきの土管でもういちど4面に向かった方はやいだろう」
そのままミーティングが続いた。土管移動によって五反田と神田の間を地上500メートルで移動したらしいことが段々とわかってきた。とりあえず通路を進むことにした。灰色通路は映画「アキラ」の用水路に似ていた。
しばらく進んだところでウンテイがあったのでマリオで進んだ。
緑色のウンテイがずっと続いている。
ゲームらしくなってきた。
「あ、あそこでスタート画面にリンクしてる。じゃあそろそろゲートにもどりますか」
もういちどゲート外にでてゲートワンに戻ることにした。
先ほどの土管ワープがあまりにも面白くて二人とももう一度やりたくて仕方がないのだ。
それからしばらくして部屋に帰ったようだ。
宇多田ヒカルと土管ワープの攻略法についてミーティングをした。
「だからさあの場面では収容所の方からまわらなければだめなんだよ」
と彼女がいう。
「なるほど。でも、ゲートはワン側からまわらないとセブン側からでは4面にはいけないじゃない」
議論は白熱する。本を読むことにした。確かカバンに二冊の本が入っていたはずだ。グレートギャツビーのペーパーバックと同じ色をしたコビーというA6サイズの雑誌を彼女に渡す。表皮にはhappiと手書きの走り書きがしてある。太めの油性ペンで書いたやつだ。マヌケな書き込みだ。やだな、と思っていたら。
彼女が本をこちらにかえしてよこす。
「いいよ、これ読まないよ」
ん?!
意味不明だ。ペラペラとめくると巻頭の記事は彼女が書いたものらしい。なるほどそういうものか。そう思って雑誌をうけとってもう一冊を手渡した。
++++++
解説:DSとマリオは実際にカネコと僕がDS研究で使っているソフト。宇多田ヒカルの話は昨夜、NY在住の友人と話をした際に米国でリリースされた曲の歌詞が話題になったことが登場の理由であろう。五反田が出てきたのはソニーの本社近くのうまいハンバーガーレストランについて話題にのぼったからだ。
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投稿者 TKM : 11:47 | コメント (0) | トラックバック
2004年12月24日
皇帝とバーと香港とG氏の邸宅
ホテルで勉強会が行われている。
酔った状態でいかに効果的なIT施策を実施できるかについての講義である。
下をのぞくとマーケティングの講師の女性がカバンをもってやってくるところだった。緑とブルーのカバン。肩にはけっこうな重さがかかっている。大きめのかばん。
年齢は20代後半だろう。
肩くらいまで長さの髪を軽くたばねている。
彼女はサングラスをかけている。
気持ちのいい笑顔である。
階段をのぼっていく。
階段をのぼる足取りは軽やかだが力強い。
彼女のやる気を感じる。
彼女がこの仕事についてもう3年になる。
前に彼女の授業をきいたことがあった。
こちらの勉強会はさきほど終了した。
ベッドで寝ていると3人ほど係の人が入ってきた。
「いつまでこの部屋にいていいんですか?」
彼らに尋ねた。
「もうとっくにでていなければならないんです。いまは特例だったんです」
それから
「はやく後かたづけをするように」
と促された。
そうかセミナーはとっくにおわっていたのだ。どこかで眠り込んでしまったらしい。身体を起こして下界へと降りていく。ビルの入り口の所で知り合いの女性が待っていた。
「どういう人が好みなの?」
彼女にそうきかれた。
「メジャー感の女の人」
といってからそれってどんなだったかなと考えた。道路の向こうを黄色いコートを着た女性が歩いていく。
「ああいう感じ?」
「いや違う。ああじゃない。オレがいってるメジャー感というのは質感のことなんだ」
そういうと彼女の存在は視界から消えた。
地下鉄の入り口に向かった。
何か飲み物が欲しかった。
ミネラルウォーターとコーラを買おうとした。
駅の中にスーパーが併設されていたはずだ。
白い大理石でできた狭い階段を下りていく。
最後の一段をおりたところが4㎡くらいの小さな踊り場になっていた。
スーパーの回転ドアをくぐろうとすると赤い服をきた人に腕をつかまれた。
よくみるとアラハマさんであった。
「あれ、カガヤくん、なにやってんの?」
「アラハマさんこそ何やってんですか?」
「ン?あー、マナブ君がさサンタやってるんだよ、ほら」
そういわれて入り口の方をみると銀のリースをつけた2mくらいの青い箱がおかれており、その隣に青いサンタ服をきたバシ師匠がいる。ひげは白ではなく黒で、目のあたりもマスク地のようなもので覆われている。
「あれ、バシ師匠。サンタですか?」
「そうなんだよ。撮ってく写真?」
「いえ、飲み物を買いたいのでいまはいいです」
「そう、じゃあね」
そういってバシ師匠は子供に囲まれて箱の中に入っていった。
箱の内部はカメラ構造になっているようでその箱にはいって撮影すると青が赤に黒は白に転じ、サンタとの記念写真が撮影される仕組みになっているようだ。プロデュースはアラハマさんのようだったが詳しくはきかなかった。
飲み物を買ってから地上にでるとモロイさんから
「Skype頼むよ」
と電話がきた。
了解したむねを伝えて目的地に向かう。
香港で待っているからとのことだったのでとりあえずは香港まで電車でいくことにした。
社中、大学時代の同期の女の子が水彩で絵を描いていた。
キャンバスはないのだが空中に固定される種類の絵の具だそうで空間が色彩でうまっていく。
僕は茶色のジーンズをはいていた。ふとみるとジーンズに青の絵の具がたくさんはねている。指でこすると少し滲んだ。彼女の服をみるとおなじように絵の具がはねていた。もうひとり同級生の女の子もくわわりそのまま3人で香港まで電車の旅を楽しんだ。
4人がけの座席のシートは緑色だった。
電車を降りようとすると小学校時代の同級生のタチバナが隣のボックスにいた。
紙袋をガサガサやっている。
「何やってるの?」
「うん。これからこのマンガを卸しに持っていくんだよ」
紙袋の中には豪華版の「キャプテン」やらちばてつや系のマンガがたくさんはいっていた。結婚式の引き出物がはいっているような大きめの紙袋である。持ちあげる時に揺れたみたいで本がグチャグチャになっている。タチバナはそれを整理していた。
「そっか。マンガは香港では価値があるかもね」
タチバナにそう告げて電車を降りた。
電車を降りると迎えがきており、会場に案内された。
そこでSkypeをインストールすべきPCを手渡される手はずになっていた。
会場の教室には教壇とスクリーンが下に設置され、机がすり鉢状にならべられていた。
「話はうかがってます。これがPCです。お願いできますか?」
手渡されたPCは17インチワイドスクリーンタイプのWindows端末だった。
右のスロットには通常のPCカードの倍くらいの厚みのあるアタッチメントがささっていた。
「これは?」
G氏に訪ねると
「香港タイプのワイヤレスアクセス回線です」
と言われた。
とりあえずPCを開いた。
このタイプのカスタマイズははじめてみる。
右半分がMacOSX、左半分がOS9になっており、中央で二つのOSが区切られている。
「Gさん、これはもしかしてOS間でファイルが完全にシームレスに移動できたりするんですか?」
「そうです。香港タイプのPCはこういうカスタマイズが有効なんですよ」
なるほど。関心しつつも。まずはSkypeだ。インストールを試みる。
MacOSに対応しているはずなのでまずは自分のサイトからアソブ研にいって、そこからSkypeのサイトにアクセスする。ライブドアのサイトが提供している日本語バージョンはWindows用だから本家のサイトにいかなければならない。
しかし、この程度のことであればG氏にも十分可能だと思うのだが。自分が呼ばれた理由はなんだろうか?
ダウンロードをしようとしてキーボードがおもうように打てないことに気づいた。
変だな。
よくよくみると机が傾いている。
教室の机は全て巨大なキーボードで30枚くらいが半円を描くように配置されいる。それぞれのキーボード・机もまたJISのキー配列にのっとって配置されているようだった。
机が斜めになっており、文字の突起にあわせて凹凸があるものだからPCを設置するのが用意ではない。前のめりになってしまい、うっかりすると前方に落ちていってしまう。
これはらちがあかない。
教室を出て作業を再開することにした。
G氏の邸宅は広いとはきいていたがこれほどまでとは。
城である。
中国の古城だ。
入り口近くの書斎に入って机に陣取る。
周りには子供達があそんでいる。
ソファーではアジアの男がくつろいでいる。
作業の途中でトイレにいきたくなった。
廊下にでるとそこから望む景色に息をのんだ。
廊下は回廊になっており、柱と柱の間から中国の城下町が見える。
はるか彼方に黒い球形のビルがたっている。
球の中は街になっているようだが詳細はわからない。
ともかくすさまじいスケール感である。
ひとつひとつの建造物は決して高くはない。
けれど一辺が1キロくらいあるだろうか。
平安京を1000倍くらいの規模にした恐るべきアジアンシティーが広がっている。
見とれたまま歩き続けると廊下は外につながっており、美術館ののぼりがみえる。
いってみたくなったがそのまましばらく歩き続けた。
二十歳くらいのカップルが角の売店でアイスクリームを買っている。
彼らの言葉は英語が7割くらいはいった中国語である。
歩き続けていたら運河のほとりに出た。
対岸には高さ100mくらいのタンクがある。
外壁は透明である。
スケール感に圧倒される。
富士山を麓からみあげているかのようだ。
建造物と人の間がズレている。
ここでは意味と現実が逆にはいっている。
地上にいるのに高層ビルの屋上から真下をみているみたいだ。
高低のリアリティもおかしくなっているようでクラクラしてくる。
この街では遠くのものほど近くに見えているのだ。
ともかく一度G氏の邸宅に戻ろう。
きたみちを引き返すことにした。
万里の長城のような石畳の道を歩く。
松の木の並木道を抜けて美術館の方に向かう。
裏手がG氏の門だったはずだ。
ところがさきほどの回廊がみつからない。
風景は似ている。
道を間違えたのか?
しばらくあたりを歩いた。
中国にきていた恋人とばったりであった。
彼女に案内されるままに歩いていく。
美術館の裏を曲がって。
そこまでは一緒だ。
彼女は階段をのぼっていく。と、そこでシダで編まれた茶色の保護色系のぴっちりとしたカーテンをあげた。回廊は保護色によって閉じられていた。さきほどまで空いていた柱と柱の間の空間がカーテンによって閉ざされ、石畳の一部とかしてしまっていたのだ。
邸宅に入ると。
G氏はすでに着替えていた。
僕もスーツに着替えた。
「これから皇帝夫妻が遊びにきます。あなたもいきましょう」
そういわれてバーに案内された。
その店はG氏の邸宅の南外れにつくられていた。
20人くらい座れるだろうか。
カウンターだけの店である。
そこで皇帝夫妻を待った。
しばらくして二人が現れた。
僕の隣にはクニオが座っている。
彼はブルーの学生服をきてボタンを二つまではずしている。
「何かのまないのか?」
彼にたずねると
「もう2杯飲んだから終わり。3杯やると歳をとる」
彼はそう答えた。
皇帝の奥さんが僕の右隣に座った。
その隣にG氏がいて皇帝ははじの席に腰を下ろした。
皇帝夫妻は二人とも20代である。
夫人と話すことにした。
彼女はえらく気持ちのよい人で話しているだけで気持ちが緩やかになっていく。遊び心があるというのだろうか。声に心が癒されるようだ。あまりに楽しく、たくさん飲んでしまった。皇帝を伺うと落ち着いたまなざしで静かにG氏と話している。
ときおり、僕も皇帝に声をかける。
「どうも」
彼もこちらに挨拶をする。
「いつでもきてください」
夫人をみると笑顔で応じている。
こちらを振り返って彼女がいった。
「現在という時間や場のあり方について教えて欲しいのだけれど」
そうそれがこの国の問題なのだ。
自分が呼ばれたのもその問題と関係がある。
OSのカスタマイズされたPCには問題と自分とをつなぐポインタが記されている。
一度、部屋にかえって思考を整理することにした。
夫人が案内するといって送ってくれた。
部屋は10畳ほどで建物の最上階にあった。
といっても地上10mほどだろう。
ただし、外には雲海と町並みがみえる。
飛行船の操縦席と似ていた。
スチームボーイにでてくるスチーム城の操縦席と似ている。
板の床を掃除しようとするとタカシゲが大きな箱をもって部屋に入ってきた。
「じゃ、洗濯機はここにおいておくから。動くはずだよ」
彼が設置した1㎡くらいのサイコロ状の白い箱は最近中国製の洗濯機であった。蓋をあけると配線が向きだしになっている。LSIの基盤もある。コネクタが3つ外れていたのでつなごうとしたがやめた。このまま起動させるのだ。
起動ボタンを押すとサイクロン音が鳴り響き、洗濯機が起動した。
このタイプのOSには視覚的インターフェスがない。
中国スタイルのインターフェイスだ。
つまりこれは「こうなるだろうな」が操作と直結する。
衣類を放り込んで適当にボタンを押した。
キュイーンという音とともに中の機械が高速回転しているのがわかった。
中では微粒子レベルで再構築を利用した洗濯がおこなわれている。
外見のアバウトさ機能の精細さがズレているのだ。
夫人としばらく談笑した。
しかしなぜこの人はこうも会話が上手なのだろうか。
しばらく考えた。
それからG氏のPCを机においてブラウザを立ち上げた。
投稿者 TKM : 16:46 | コメント (0) | トラックバック
2004年12月22日
壁の家との戦い
◆タドコロ家のトイレが変わった
「引っ越して流れの方式が変わった。前は直結だったのが今はタンクシステムなので流すまでにタメをまたなきゃいけないんだよ」
日曜の朝にビールを飲んでいると友人のタドがそういって入ってきた。確かに方式がかわったらしい。しかし、それは修正可能なはずだが。そう思いながらゴミ箱を片づけていると
「ゴミ箱おもしろいね」
と言われた。黒いプラスチックの硬度をもったビニールで縁取られた紙のゴミ箱を使っている。
「手が切れそう」
「いや、大丈夫なんだよ。柔らかいから。ほら」
そういって縁を折ってみせる。もう関心は別なことにうつった模様である。
「あ、ルービー切れたね。いきますか。サイフとりに戻ってきます」
そういって上の階へタッタッタと走っていった。
◆釣りとトーリュウ
船で浦にでる。わりと大きい船だ。100人くらい乗ることができる。
浦について釣りをはじめる。基本的には手投げである。手釣りだ。
海底には溝があり、そこには障害物がある。だからそこに投げる。
進行方向に向かって大きく投げる。彼の糸にはタイがかかっている。しかし、手釣りなので手が切れやしないかと心配である。僕も真似て投げてみる。遠くに投げたつもりだが根がかりが不安でいまいちベストの投げとはいかなかった。
天気はよい。
海の色もよい。
海びよりな一日である。
お台場のイベント会場には人が集まりつつあった。
ゲストの名前をみると岩竹徹と書いてあった。
「へえ、岩竹先生、こんなイベントでてたんだ」
しばらく会場でまっていると。
「3、2、1。皆さん、岩竹徹先生です」
けたたましい登場の爆音とアナウンサーの声と共に岩竹先生が登場した。
が、先生ひとりではなく100人くらいの他の人々も一緒に登場した。学生がブルー地に白の線のはいったジャージの上に学生服をきて登場した。ジャージの上にスカートをはいている人もいる。
下妻物語のイメージである。
しかし、先生はこれからそこで何をするのだろうか。
曲の発表だろうか。
見守っていると
「若者はいいね」
などといって議論大会をはじめていた。
ライブと演奏は今日はおこなわれないそうだ。
「曼陀羅の演奏は次回ね。ハハハ」
そういってターンし、舞台衣装のようなクロのデザイン系スーツを翻すを繰り返している。
◆剣道の練習
「刀は振りかぶって打つのではなく、振りかぶりざまに刀を研ぐようにこう左手を添え、打つ」
先生はそういって剣術の解説をはじめた。
「しかし小手がねらわれる」
マネしていたタスケの方へ歩み寄るとすかさずタスケの小手を打つ。
タスケは心優しい町人である。
大学時代の同期のカナイ君と似ていた。
「先生、でも、オレっちがやらなきゃいけねーんですよ」
彼は先ほど、トイレにいくといって下におりていった。
板場の上で自殺未遂の人を発見した。
板場は下で水とつながっており時間が流れていた。
時間におちようとするその人を必至に助けようとする。
「何んでそんなことするんでい」
タスケが叫んだ。
「ですからね。あっしだって。グスン、やりたかねーですよ。でも、ですね。野郎たちがやってきてあれですよ」
男は壁の家に現れた一団から剣道の指南を受けたがそれがいきすぎて追い込まれてしまったのだという。タスケは壁の家の一団の頭領との対決を決意した。それであらためて打つことについて考えはじめた。
「しかし問題がありまして。先生、違和感があるんですよ。打つって。こう振りかぶり。打つ。それでいいのか。宇宙を打ってる気がしねえんだ」
先生と呼ばれた里見コウタロウ風の武士は
「なるほどな。打つとは本来振りかぶって打ち下ろすというものではない。このように刀を研ぐように振りかぶりながら右手の平で刃を背から流す。この時にすでに力は刃を落とすようにはいっていく」
タスケはその言葉どおりの動作をやってみた。なるほど力の伝達が全く異なる理論にのっとっているのがわかる。これまでの抜刀と打撃は物理法則の利用によるものであったならなば、このモーションにはイニシエーション的な力が発生している。カタによって呼び込まれる力を感じていた。
「しかしな。この場合、わかっていると思うが左手があいてしまう。そこを打たれる。どうする?」
確かにその通りだ。タスケはそう思った。いま先生にならったやり方では振りかぶりざまに左手があく。カバーするにはスウェーすることくらいしかできない。幾度練習しても左手の問題はついてまわった。
「どうすればいいですか?」
タスケが懇願した。先生はさもあらんという雰囲気を醸し出しつつ
「だからこのように刃筋をかえて使う」
先生の視覚を借りて刃の動きをのぞいてみると刃は正面に打ち下ろされるのではなく、ではなく3次元的な動きをしていた。小手という最大の弱点を克服するにはこの手法しかなさそうだった。
壁の家の前で練習をしていると入れ墨をした男が叫びながらやってきた。
「船がきたぞー」
そういって男は竹刀をメチャクチャに振り回していた。はて、なんとバカなヤツだろう。タスケはそう思った。しかし、これから壁の家にはいっていこうとうしている自分も大差ない。先生の両肩にも高倉健ばりの唐獅子の入れ墨があった。
先ほど習った剣術を復唱しつつタスケは壁の家タワーへと歩き出した。
中からは道場を転がる男達の音が聞こえた。
投稿者 TKM : 11:26 | コメント (0) | トラックバック
2004年12月21日
バッシーの対談を聞く
バッシーがNHKの番組で堀江氏と対談しているという夢を観た。
タイトルがかなりいかしており「私と城壁」とか「私と○○」系なのだった。
バッシーはかなり好印象であった。
番組をみながら教室で机の後かたづけをしていると「いかりやちょうすけ」の意味をまとった先生からハンガーと帽子をわたされた。先生は廊下に備え付けられたえもんかけからその二品をはずしてきた模様だ。
授業が終了すると大学時代の同期のカヲルナカジマが
「そろそろ時間ですね」
などと殊勝な雰囲気をかもしだしはじめた。彼もイケイケキャラではなくなったのだなと感心した。
教室の後部のイスが片づけられ机が上に重ねられ即席のステージができあがっている。おもむろにカヲル氏はギターを弾き始めた。白いエレキタイプのギターである。バックトゥーザフューチャー1のラストの演奏に近いノリだ。
プロっぽいといえばそうだが今風の音ではない。少し古い90年くらいの音だ。と、もうひとり。マンガの編集者をやっている後輩が
「ぼくもやります」
といってギターをとりだす。トランペットのケースの形状をしたギターケースをあけるとそこがどのような構造になっているのか全くわからないがギターが横に4つつながった状態で出てきた。
「スゲー、4っつピックがある」
と、意味不明な感嘆をもらしてしまった。
後輩は巧みに4つのギターを扱っている。演奏には感動をおぼえないのだが段々と場が学園祭的なノリになっていく。
後輩のマツザカ君が
「カガヤさん、これですよ」
といって高校の美術の時間に使っていた油絵の道具箱そっくりの木の箱をあける。と、それは四角い形状のギターになっていた。マツザカ君が演奏をはじめる。これはベースのようだ。しばらく演奏をきいていると彼は僕の腕をつかみ四角いベースの玄に押し当てた。
玄は突然、あやとりの「銀河」のカタチに変わった。
箱ベースが教室の音楽と共鳴し、音を吸収しはじめるのがわかった。
そして指先から場に流れる音楽がバイブレーションとして身体に伝わってきた。
しばらくそうしていた。
授業の感想を述べ、バッシーに挨拶をした。
授業は終了だったがバッシーの番組収録は続いていた。
人道的な活動について話していた。
いつもと印象が違っていた。
城壁すれすれに飛び回って何かの救助をしていたようなイメージがちらつくのだが記憶が定かではない。
「とても立派な方なんです」
と僕は言った。
話はまだ終わらないのだがそのあたりで内閣府に呼び出された。
机の組み立てが途中だったが高校時代の同級生のコンノ君が後をやってくれるというのでその場を後にした。廊下にでてから帽子とハンガーをかけるべきところにネックレス状の装飾具をもどしておいた。
大阪から帰ってきているオカダとカレーを食べることにした。
「明日食べるカレーの盛りはやばいんだよ」
と話していると隣のテーブルに店員のおばさんが「明日のカレー」を運んできた。日曜に本城家でごちそうになった「激ウマカレー」が丸ごと鍋にはいってテーブルにおかれた。
おばさんは平皿に盛られたご飯の上に鍋からカレーを流し込む。鍋は片手で持つ取っ手がついたタイプだ。大したもりではないな、と思ったがご飯にかけられたルーが深めの皿になみなみとしていく。オカダと顔をみあわせた。確かにヤバイ盛りである。あの感じだとルーだけで1リットルくらいあるだろう。
「明日のカレー」恐るべしであった。
内閣府に着くと妹が待っていたのでとりあえず着替えてから広場にでることになった。着替えはじめてすぐにメンバーがそろっていないことに気づいた。何をしているのだろうとロビーの奥にいくとみんなまだ布団で寝ていた。
内閣府のロビーは宿舎もかねている。
僕のポジは入り口付近のパーティション(といっても20畳くらいの広さがある)で他のメンバーは奥の広場を利用している。外には500m2の四角い公園があり砂利がひかれている。
そこにレーザー推進装置をつかった実験用のビークルがおいてある。ビークルといってもフラットタイプで1.5m2くらいの四角いプラットフォームに手すりをつけたような乗物である。これをつかって唐揚げ弁当を買いにいった記憶がある。
実験内容について復唱していたらようやくメンバーが起動してきた。
遅いけれどこの日の任務では一番最初に外にでることが最も重要であったのでそれもまた結果オーライであった。
投稿者 TKM : 12:45 | コメント (0) | トラックバック
2004年12月12日
果てしないサッカー場で対決
サッカーの夢を観る。
小学生の頃の友人達が大人になっていて40人くらいでサッカーをやっている。大きなグランドだ。しかしどこかダイナミックすぎる。
微妙な違いを感じる。
なんだこの感じ。
アムロ・レイよろしく頭のはじっこで閃光がきらめく。
わかった。
コートの縦横が逆なのだ。
普通、サッカーコートは長方形の短辺にゴールがおいてあるのだけれどこのコートはそれが逆になっていて相手のゴールは近いのに横がだだっ広い。なのでちょっと油断するとすぐに相手の攻撃がゴールに迫ってくる。
僕はゴールキーパーなのだが攻撃にも参加していた。
ヒロトがシュートを連発する。
シュートの嵐である。
10本くらい連続でシュートされる。
キーパーだから走って押さえようとするけれどゴールも横に広いのでおいつかない。そしてこれも不思議なのだがゴールの背丈が低い。だから高めのシュートは全て外れていく。最後の一本、ヘディングされたボールがゴールに吸い込まれる。かにみえたらバウンドしてバーを超えていってしまった。
ほっと胸をなで下ろすとセンターラインあたりあらやまなりのボール。これはキャッチしなければならないと直感的に思った。走っていってボールを掴もうとするが力がはいるようなはいらないような微妙な感触である。ワンバウンドした所をセーブした。
と、そこまでは問題なかったのだがキクチが突然
「どこからがゴールでどこからがゴールでないかはラインによる」
と不思議な文言をはいた。はて、と思って手を挙げて議論の開始を伝えると木村先生が
「その話は大切だ」
という。不穏な雰囲気になりそうだったので
「いまのシュートはゴールポストの手前であったのだから得点には結びつかないだろう」
「ではどこからがラインだと思ってる?」
「ここです」
そういってゴールポストのおいてあるあたりの地面に張ってあるビニールの線を示した。キクチはそのラインは有効ではない、ということを言いたいらしい。結局、全員が招集され車に乗って市場にある北海道ラーメンがチャーシュー屋に変わったかどうかを確かめにいくことになった。それとゴールの問題とがどうリンクしているのかは全く不明だが誰一人、異を唱えるものはいなかった。
はたしてナナエちゃんの実家の近くにあったラーメン屋は「チャーシュー屋」になっており、タイ・バンコクのカオマンガイ屋のお姉ちゃん達を日本人に置き換えた感じのオレンジ色の服をきた女性達がラーメン作りにいそしんでいた。店は繁盛しているようだった。妹の話では悪くないそうだ。
なるほど。
こうなると屋敷に戻って、DVDのコピーをつくって3人で旅をするというプランを実行しなければならない。連れの女性二人はまだ作業中だったがそろそろ出かける時間なので様子をうかがいつつ隙をみて屋敷をでようとすると事件現場よろしく外出禁止のロープが張りめぐらされている。
隔離が実行されようとしていた。正直、出られないのはマズイ。
健介スタイルで「正直スマン」というわけにいはいかないのだ。
けれど我々は盲点をみつけた。
玄関の脇にある扉は工事現場のおじさんたちが出入りするためあけっぱなのオープン状態になっている。ここを通り抜ければOKだ。
「あれでいこう」
目で合図をかわし、3人で外にでる。しばらく走る。けれど思うように足が進まない。500mくらい走ったところで川沿いにでた。それから土手にそって歩いた。
上着を脱いだら薄いブルーのシャツを着ていた。
二人の女性はいまや同志である。
語らずとも気持ちは通じる。
3人は自由を感じていた。
感動というのだろうか開放感とも違う感慨深い感情がこみ上げ、涙がこぼれた。
どうにか劇場に到着して夜を待っていると友人達がエレベータで下りてきた。
1Fにある空港のロビーのような広場で友人のタドキチ先生が
「これからいってきます」
というので3人で見送った。
他にも友達が集まり始めていた。
投稿者 TKM : 07:24 | コメント (0) | トラックバック
2004年12月09日
東洋色の蛍光灯とDVD
明け方に夢をみた。
DVDを貸そうとする。
そうすると
「あの後ね、東京物語と誰も知らないと○○とみたらみんな繰り返すんだよね。またかーみたいな」
雨の甲州街道でそんな話をした。
東洋色の蛍光灯を買いにヨドバシカメラにいった帰りだった。
その蛍光灯によって光は東洋色に変わる。
緑がかったみずみずしい光。
中学生の頃、友人の家に遊びにいくと緑に反射した光が同じ色をしていた。
「二本一組でないとつかえませんよ」
と店員に念をおされた。二枚のDVDを携えて外にでると雨が降り出していた。雨足は強く服を濡らしていく。彼女に渡す約束のDVDは昨日借りてきたものだった。今夜中に渡さなければならない。約束はしていなかったけれど必要なことだった。
「裏通りを抜けていくとはやいよ」
傍らにいた友人がそういう。
二人でしばらく歩いた。通りには誰もいない。家々は雨にぬれ空は薄暗くなりかけている。100mくらいいったあたりで
「いきすぎじゃないか?」
ときくと
「うーん、そうかもね」
二人で角をまがると少しゆきすぎであった。パークハイアットを通り過ぎていた。
ありふれた昭和な雰囲気の住宅地である。
周囲に高い建物はない。現実


本編もいいけど対戦ゲームがオススメ